独立行政法人国立環境研究所メールマガジン12月号
2014/12/17 (Wed) 12:00
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メールマガジン2014年12月号
発行:独立行政法人国立環境研究所 企画部広報室
メールマガジンに関するお問い合わせ: nieskoho@nies.go.jp
ホームページ: http://www.nies.go.jp/
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今年も残りわずかとなり、師走らしい日々が続いております。
今月はペルーの首都リマにおいて国連気候変動枠組条約第20回締約国会議及び京都議定書
第10回締約国会合(COP20/CMP10)が開催されました。本会議には当研究所も参加し、会議へ
の参加はもちろんサイドイベントの開催や、ブースの展示も行いました。
会議に関連した情報や会議に参加した研究者のレポートを特設ページにて紹介しています
ので、是非ご覧ください。
http://www.nies.go.jp/event/cop/cop20/index.html
それではNIESメールマガジン12月号をお届けいたします。 〈D.S〉
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -CONTENTS- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
【報道発表】
1)太陽紫外線による健康のためのビタミンD生成と皮膚への有害性評価
-国内5地点におけるビタミンD生成・紅斑紫外線量準リアルタイム情報の提供開始-
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141127/20141127.html
2)航空機による大気観測プロジェクト(CONTRAIL Project)がボーイングの
ecoDemonstrator787フライトに参加!
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141127/20141127-3.html
3)中央アジア東部乾燥地帯の夏季降水量の変動を過去8500年間にわたって解明
~シルクロードの東西文明交流における気候影響を初めて明らかに~
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141127/20141127-2.html
4)2013年度(平成25年度)の温室効果ガス排出量(速報値)について
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141204/20141204.html
5)温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による大都市等における二酸化
炭素観測データと人為起源排出量との関係について
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141205/20141205.html
【イベント情報】
1)【10万組の親子から見えはじめた子どもの健康環境】
第4回子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)シンポジウム
開催のお知らせ
http://www.nies.go.jp/event/2014/20141210/20141210.html
2)平成26年度スーパーコンピュータ利用研究報告会開催のお知らせ
http://www.cger.nies.go.jp/ja/news/2014/141204.html
【刊行案内】
1)地球環境研究センターニュース2014年11月号
http://www.cger.nies.go.jp/cgernews/
2)オンラインマガジン環環2014年12月号
http://www-cycle.nies.go.jp/magazine/top/201411.html
3)災害環境研究サマリー2014
http://www.nies.go.jp/shinsai/summary.html
【更新情報】
1)第11回日韓中三カ国環境研究機関長会合(TPM11)開催報告
http://www.nies.go.jp/event/2014/20141208/20141208.html
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【報道発表】
1)太陽紫外線による健康のためのビタミンD生成と皮膚への有害性評価
-国内5地点におけるビタミンD生成・紅斑紫外線量準リアルタイム情報の提供開始-
国立環境研究所と東京家政大学の研究チームは、日々の生活に必要なビタミンDを
日光浴によって摂取するために必要な時間を、顔と両手の甲を露出させた条件で計算
しました。その結果、成人が健康な生活を送るのに必要なビタミンDを体内で生産する
ために必要な日光浴の時間は、冬の12月の晴天日正午の札幌、つくば、那覇において、
それぞれ139分、41分、14分と見積もられました。一方、皮膚に有害な影響を及ぼし始
める時間は、その約2~3倍である227分、98分、42分と見積もられました。従って、特
に冬季の北日本では、健康のためには積極的に日光浴することに加え、ビタミンDの補
充が必要と考えられます。本研究成果は、日本ビタミン学会の機関誌「ビタミン」に
掲載されました。
またこの計算結果を踏まえ、国内5か所における日光浴推奨時間に関する情報を、11月
27日(木)から研究所のウェブサイトで公開を始めました。
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141127/20141127.html
2)航空機による大気観測プロジェクト(CONTRAIL Project)がボーイングの
ecoDemonstrator787フライトに参加!
国立環境研究所、気象研究所、株式会社ジャムコ、日本航空株式会社、JAL財団が
共同で進めている航空機による大気観測プロジェクト(CONTRAIL Project)では、
新開発の測定装置を含む温室効果ガス測定機器をボーイング社のecoDemonstrator787
に搭載し、同社のフライトテストに参加して、上空の大気観測を行います。
ecoDemonstratorは、ボーイング社が、より環境にやさしく効率的な航空技術の実証
実験を目的として実施しているプロジェクトです。
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141127/20141127-3.html
3)中央アジア東部乾燥地帯の夏季降水量の変動を過去8500年間にわたって解明
~シルクロードの東西文明交流における気候影響を初めて明らかに~
国立環境研究所、中国科学院地球化学研究所、欧州地球環境科学研究教育センター
(CEREGE)は、中央アジア新疆ウイグル自治区ウルムチ市近郊の泥炭堆積物の炭素安
定同位体比の記録から、中央アジア東部乾燥地帯における夏季降水量を過去8500年間
にわたり復元しました。その結果、中央アジア東部の夏季降水量は、東アジア夏季モ
ンスーンと連動して変化しており、東アジア夏季モンスーンが、この地域への水蒸気
輸送において重要な役割を果たしていることがわかりました。
これまで完新世(11700年前 から現在まで)の中央アジア東部乾燥地域における降
水量変動に関する歴史的な知見については、ほとんど報告例がないことから、本研究は、
アジア乾燥地域における将来の気候変動影響を予測するための重要な知見を提供するも
のといえます。
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141127/20141127-2.html
4)2013年度(平成25年度)の温室効果ガス排出量(速報値)について
環境省と国立環境研究所は、2013年度の我が国の温室効果ガス排出量(速報値)を
とりまとめました。2013年度の温室効果ガスの総排出量は13億9,500万トン(二酸化
炭素(CO2)換算)で、前年度比1.6%増(2005年度比1.3%増、1990年度比10.6%増)でした。
なお、今回の算定から、新たに三ふっ化窒素(NF3)を温室効果ガスとして追加しました。
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141204/20141204.html
5)温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による大都市等における二酸化
炭素観測データと人為起源排出量との関係について
「いぶき」は、環境省、国立環境研究所及び(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)が
共同で開発した、世界初の温室効果ガス観測専用の衛星です。二酸化炭素とメタンの濃
度を宇宙から全球で均一に観測し、その吸収・排出量の推定精度を高めることを主目的
にしており、さらに炭素循環の将来予測の高精度化への貢献を目指して、平成21年1月
23日の打上げ以降、現在も観測を続けています。
今般、平成21年6月から平成24年12月までの3年半に大都市等とその周辺で取得された
「いぶき」データを解析した結果、世界の大都市等においてその周辺よりも二酸化炭素
濃度が高い傾向が見られました。さらにその濃度差と化石燃料消費量データから算出した
濃度差との間に正の相関があることから、「いぶき」は大都市等における化石燃料消費に
よる二酸化炭素濃度の上昇を捉えている可能性が高いことが分かりました。
今回の研究結果により、衛星で二酸化炭素濃度を観測することが、化石燃料による温室
効果ガス排出(インベントリ)の監視ツールとして有効利用できる可能性があることがわ
かりました。
今後は、衛星等による二酸化炭素等の大規模排出源の監視に関する研究を進め、その成果
の「いぶき」及び平成29年度打ち上げ予定の「いぶき後継機」(GOSAT-2)への応用を進め
る予定です。
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141205/20141205.html
【イベント情報】
1)【10万組の親子から見えはじめた子どもの健康環境】
子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)シンポジウム
開催のお知らせ
本シンポジウムはエコチル調査の重要性を広く国民の皆様に知っていただくことを
目的として開催しています。
第4回目となる今回のシンポジウムでは、エコチル調査の結果から見えはじめた、
アレルギーなどの子どもたちの健康状態や、子どもたちの成長発達に影響を与える可能
性のある親の生活習慣について、専門家がわかりやすくお話しします。
■主催:環境省
■日時:1月25日(日)14:00~16:10
■場所:日本科学未来館7F未来館ホール(東京都江東区青海2-3-6)
http://www.miraikan.jst.go.jp/
■定員:250名 ※応募者多数の場合は抽選。託児サービスあり。
■応募締切:1月13日(火)17時(必着)
■申込方法:下記URLより参加申込書をダウンロードして
申込書に記載されているアドレスもしくはFAX番号に応募ください。
http://www.env.go.jp/chemi/ceh/
■問い合わせ先:一般社団法人環境情報科学センター内
第4回エコチル調査シンポジウム事務局
TEL:03-3265-8812
http://www.nies.go.jp/event/2014/20141210/20141210.html
2)平成26年度スーパーコンピュータ利用研究報告会開催のお知らせ
地球環境研究センターは、平成26年12月24日(水)に「平成26年度スーパーコン
ピュータ利用研究報告会」を開催いたします。
当日は今年度国立環境研究所スーパーコンピュータ利用研究課題として承認を受けた、
気候モデル研究をはじめとする所内外の研究課題の成果や今後の計画などについて、報告
が行われます。
■主催:(独)国立環境研究所地球環境研究センター
■日時:平成26年12月24日(水)13:00~18:00
■場所:国立環境研究所地球温暖化研究棟交流会議室(1階)
(茨城県つくば市小野川16-2)
■問い合わせ先:国立環境研究所地球環境研究センター研究支援係
TEL:029-850-2409
MAIL:cgersc@nies.go.jp
http://www.cger.nies.go.jp/ja/news/2014/141204.html
【刊行案内】
1)地球環境研究センターニュース2014年11月号
☆今月の特集
・地球環境豆知識[31]SLCP
・水資源の観点からの湿原の役割について~ドナウ・デルタの事例~
・落石岬ステーションにおける若手事務職員実地研修と大地みらい
フットパス・ウォークへの協力
http://www.cger.nies.go.jp/cgernews/
2)オンラインマガジン環環2014年12月号
☆今月の特集
・「災害廃棄物中のアスベストの有無を迅速に判定する」
・「災害廃棄物や津波堆積物から再生された“復興資材”の有効活用」
・「災害廃棄物情報プラットフォーム」
http://www-cycle.nies.go.jp/magazine/top/201411.html
3)災害環境研究サマリー2014
国立環境研究所は、これまでの災害環境研究の目標や成果をわかりやすく伝える
ことを目的に刊行物を発行しています。今回発行した「災害環境研究サマリー2014」
は特に、行政担当者や研究者に役立つ情報・方法・提案などを一目で把握できるように
構成を工夫したものです。
http://www.nies.go.jp/shinsai/summary.html
【更新情報】
1)第11回日韓中三カ国環境研究機関長会合(TPM11)開催報告
国立環境研究所は北東アジア地域における環境研究協力を一層推進するため、
2004 年より国立環境研究所と中国環境科学研究院(CRAES)、韓国国立環境科学院
(NIER)の3機関長が定期的に集い、会合を開催しています。
第11回となる今回は神奈川県川崎市と山梨県富士吉田市にて開催しました。
http://www.nies.go.jp/event/2014/20141208/20141208.html
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☆地球環境研究センターではFacebookpageを公開しています。様々な研究成果を
簡単にわかりやすく説明し、「今が旬」な情報を提供しています。Facebook
のアカウントを持っていなくても閲覧できます。是非一度ご覧ください。
https://www.facebook.com/niescger
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☆当メールマガジンとは別に、最近の記者発表等をその都度お届けする「新着情報メール」
も配信していますので、ご活用ください。
http://www.nies.go.jp/webnews/regist.html#news
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メールマガジン2014年12月号
発行:独立行政法人国立環境研究所 企画部広報室
メールマガジンに関するお問い合わせ: nieskoho@nies.go.jp
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今年も残りわずかとなり、師走らしい日々が続いております。
今月はペルーの首都リマにおいて国連気候変動枠組条約第20回締約国会議及び京都議定書
第10回締約国会合(COP20/CMP10)が開催されました。本会議には当研究所も参加し、会議へ
の参加はもちろんサイドイベントの開催や、ブースの展示も行いました。
会議に関連した情報や会議に参加した研究者のレポートを特設ページにて紹介しています
ので、是非ご覧ください。
http://www.nies.go.jp/event/cop/cop20/index.html
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【報道発表】
1)太陽紫外線による健康のためのビタミンD生成と皮膚への有害性評価
-国内5地点におけるビタミンD生成・紅斑紫外線量準リアルタイム情報の提供開始-
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141127/20141127.html
2)航空機による大気観測プロジェクト(CONTRAIL Project)がボーイングの
ecoDemonstrator787フライトに参加!
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141127/20141127-3.html
3)中央アジア東部乾燥地帯の夏季降水量の変動を過去8500年間にわたって解明
~シルクロードの東西文明交流における気候影響を初めて明らかに~
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141127/20141127-2.html
4)2013年度(平成25年度)の温室効果ガス排出量(速報値)について
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141204/20141204.html
5)温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による大都市等における二酸化
炭素観測データと人為起源排出量との関係について
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141205/20141205.html
【イベント情報】
1)【10万組の親子から見えはじめた子どもの健康環境】
第4回子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)シンポジウム
開催のお知らせ
http://www.nies.go.jp/event/2014/20141210/20141210.html
2)平成26年度スーパーコンピュータ利用研究報告会開催のお知らせ
http://www.cger.nies.go.jp/ja/news/2014/141204.html
【刊行案内】
1)地球環境研究センターニュース2014年11月号
http://www.cger.nies.go.jp/cgernews/
2)オンラインマガジン環環2014年12月号
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3)災害環境研究サマリー2014
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1)第11回日韓中三カ国環境研究機関長会合(TPM11)開催報告
http://www.nies.go.jp/event/2014/20141208/20141208.html
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【報道発表】
1)太陽紫外線による健康のためのビタミンD生成と皮膚への有害性評価
-国内5地点におけるビタミンD生成・紅斑紫外線量準リアルタイム情報の提供開始-
国立環境研究所と東京家政大学の研究チームは、日々の生活に必要なビタミンDを
日光浴によって摂取するために必要な時間を、顔と両手の甲を露出させた条件で計算
しました。その結果、成人が健康な生活を送るのに必要なビタミンDを体内で生産する
ために必要な日光浴の時間は、冬の12月の晴天日正午の札幌、つくば、那覇において、
それぞれ139分、41分、14分と見積もられました。一方、皮膚に有害な影響を及ぼし始
める時間は、その約2~3倍である227分、98分、42分と見積もられました。従って、特
に冬季の北日本では、健康のためには積極的に日光浴することに加え、ビタミンDの補
充が必要と考えられます。本研究成果は、日本ビタミン学会の機関誌「ビタミン」に
掲載されました。
またこの計算結果を踏まえ、国内5か所における日光浴推奨時間に関する情報を、11月
27日(木)から研究所のウェブサイトで公開を始めました。
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141127/20141127.html
2)航空機による大気観測プロジェクト(CONTRAIL Project)がボーイングの
ecoDemonstrator787フライトに参加!
国立環境研究所、気象研究所、株式会社ジャムコ、日本航空株式会社、JAL財団が
共同で進めている航空機による大気観測プロジェクト(CONTRAIL Project)では、
新開発の測定装置を含む温室効果ガス測定機器をボーイング社のecoDemonstrator787
に搭載し、同社のフライトテストに参加して、上空の大気観測を行います。
ecoDemonstratorは、ボーイング社が、より環境にやさしく効率的な航空技術の実証
実験を目的として実施しているプロジェクトです。
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141127/20141127-3.html
3)中央アジア東部乾燥地帯の夏季降水量の変動を過去8500年間にわたって解明
~シルクロードの東西文明交流における気候影響を初めて明らかに~
国立環境研究所、中国科学院地球化学研究所、欧州地球環境科学研究教育センター
(CEREGE)は、中央アジア新疆ウイグル自治区ウルムチ市近郊の泥炭堆積物の炭素安
定同位体比の記録から、中央アジア東部乾燥地帯における夏季降水量を過去8500年間
にわたり復元しました。その結果、中央アジア東部の夏季降水量は、東アジア夏季モ
ンスーンと連動して変化しており、東アジア夏季モンスーンが、この地域への水蒸気
輸送において重要な役割を果たしていることがわかりました。
これまで完新世(11700年前 から現在まで)の中央アジア東部乾燥地域における降
水量変動に関する歴史的な知見については、ほとんど報告例がないことから、本研究は、
アジア乾燥地域における将来の気候変動影響を予測するための重要な知見を提供するも
のといえます。
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141127/20141127-2.html
4)2013年度(平成25年度)の温室効果ガス排出量(速報値)について
環境省と国立環境研究所は、2013年度の我が国の温室効果ガス排出量(速報値)を
とりまとめました。2013年度の温室効果ガスの総排出量は13億9,500万トン(二酸化
炭素(CO2)換算)で、前年度比1.6%増(2005年度比1.3%増、1990年度比10.6%増)でした。
なお、今回の算定から、新たに三ふっ化窒素(NF3)を温室効果ガスとして追加しました。
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141204/20141204.html
5)温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による大都市等における二酸化
炭素観測データと人為起源排出量との関係について
「いぶき」は、環境省、国立環境研究所及び(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)が
共同で開発した、世界初の温室効果ガス観測専用の衛星です。二酸化炭素とメタンの濃
度を宇宙から全球で均一に観測し、その吸収・排出量の推定精度を高めることを主目的
にしており、さらに炭素循環の将来予測の高精度化への貢献を目指して、平成21年1月
23日の打上げ以降、現在も観測を続けています。
今般、平成21年6月から平成24年12月までの3年半に大都市等とその周辺で取得された
「いぶき」データを解析した結果、世界の大都市等においてその周辺よりも二酸化炭素
濃度が高い傾向が見られました。さらにその濃度差と化石燃料消費量データから算出した
濃度差との間に正の相関があることから、「いぶき」は大都市等における化石燃料消費に
よる二酸化炭素濃度の上昇を捉えている可能性が高いことが分かりました。
今回の研究結果により、衛星で二酸化炭素濃度を観測することが、化石燃料による温室
効果ガス排出(インベントリ)の監視ツールとして有効利用できる可能性があることがわ
かりました。
今後は、衛星等による二酸化炭素等の大規模排出源の監視に関する研究を進め、その成果
の「いぶき」及び平成29年度打ち上げ予定の「いぶき後継機」(GOSAT-2)への応用を進め
る予定です。
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141205/20141205.html
【イベント情報】
1)【10万組の親子から見えはじめた子どもの健康環境】
子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)シンポジウム
開催のお知らせ
本シンポジウムはエコチル調査の重要性を広く国民の皆様に知っていただくことを
目的として開催しています。
第4回目となる今回のシンポジウムでは、エコチル調査の結果から見えはじめた、
アレルギーなどの子どもたちの健康状態や、子どもたちの成長発達に影響を与える可能
性のある親の生活習慣について、専門家がわかりやすくお話しします。
■主催:環境省
■日時:1月25日(日)14:00~16:10
■場所:日本科学未来館7F未来館ホール(東京都江東区青海2-3-6)
http://www.miraikan.jst.go.jp/
■定員:250名 ※応募者多数の場合は抽選。託児サービスあり。
■応募締切:1月13日(火)17時(必着)
■申込方法:下記URLより参加申込書をダウンロードして
申込書に記載されているアドレスもしくはFAX番号に応募ください。
http://www.env.go.jp/chemi/ceh/
■問い合わせ先:一般社団法人環境情報科学センター内
第4回エコチル調査シンポジウム事務局
TEL:03-3265-8812
http://www.nies.go.jp/event/2014/20141210/20141210.html
2)平成26年度スーパーコンピュータ利用研究報告会開催のお知らせ
地球環境研究センターは、平成26年12月24日(水)に「平成26年度スーパーコン
ピュータ利用研究報告会」を開催いたします。
当日は今年度国立環境研究所スーパーコンピュータ利用研究課題として承認を受けた、
気候モデル研究をはじめとする所内外の研究課題の成果や今後の計画などについて、報告
が行われます。
■主催:(独)国立環境研究所地球環境研究センター
■日時:平成26年12月24日(水)13:00~18:00
■場所:国立環境研究所地球温暖化研究棟交流会議室(1階)
(茨城県つくば市小野川16-2)
■問い合わせ先:国立環境研究所地球環境研究センター研究支援係
TEL:029-850-2409
MAIL:cgersc@nies.go.jp
http://www.cger.nies.go.jp/ja/news/2014/141204.html
【刊行案内】
1)地球環境研究センターニュース2014年11月号
☆今月の特集
・地球環境豆知識[31]SLCP
・水資源の観点からの湿原の役割について~ドナウ・デルタの事例~
・落石岬ステーションにおける若手事務職員実地研修と大地みらい
フットパス・ウォークへの協力
http://www.cger.nies.go.jp/cgernews/
2)オンラインマガジン環環2014年12月号
☆今月の特集
・「災害廃棄物中のアスベストの有無を迅速に判定する」
・「災害廃棄物や津波堆積物から再生された“復興資材”の有効活用」
・「災害廃棄物情報プラットフォーム」
http://www-cycle.nies.go.jp/magazine/top/201411.html
3)災害環境研究サマリー2014
国立環境研究所は、これまでの災害環境研究の目標や成果をわかりやすく伝える
ことを目的に刊行物を発行しています。今回発行した「災害環境研究サマリー2014」
は特に、行政担当者や研究者に役立つ情報・方法・提案などを一目で把握できるように
構成を工夫したものです。
http://www.nies.go.jp/shinsai/summary.html
【更新情報】
1)第11回日韓中三カ国環境研究機関長会合(TPM11)開催報告
国立環境研究所は北東アジア地域における環境研究協力を一層推進するため、
2004 年より国立環境研究所と中国環境科学研究院(CRAES)、韓国国立環境科学院
(NIER)の3機関長が定期的に集い、会合を開催しています。
第11回となる今回は神奈川県川崎市と山梨県富士吉田市にて開催しました。
http://www.nies.go.jp/event/2014/20141208/20141208.html
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