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    国立研究開発法人国立環境研究所メールマガジン8月号
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    【訂正のお詫び】国立研究開発法人国立環境研究所メールマガジン6月号
  • 2015/06/03 (Wed) 12:00
    国立研究開発法人国立環境研究所メールマガジン6月号
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    国立研究開発法人国立環境研究所メールマガジン5月号
  • 2015/04/01 (Wed) 16:04
    国立研究開発法人国立環境研究所メールマガジン4月号
  • 2015/03/04 (Wed) 12:00
    独立行政法人国立環境研究所メールマガジン3月号
  • 2015/02/04 (Wed) 12:00
    独立行政法人国立環境研究所メールマガジン2月号
  • 2015/01/14 (Wed) 12:00
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  • 2014/02/07 (Fri) 14:05
    【2月臨時号】独立行政法人国立環境研究所メールマガジン
  • 2014/01/22 (Wed) 18:32
    独立行政法人国立環境研究所メールマガジン1月号
  • 2013/12/25 (Wed) 16:00
    独立行政法人国立環境研究所メールマガジン12月号
  • 2013/11/20 (Wed) 12:00
    独立行政法人国立環境研究所メールマガジン11月号
  • 2013/10/24 (Thu) 09:43
    独立行政法人国立環境研究所メールマガジン10月号
  • 2013/09/25 (Wed) 12:00
    独立行政法人国立環境研究所メールマガジン9月号
  • 2013/08/28 (Wed) 14:02
    独立行政法人国立環境研究所メールマガジン8月号
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    独立行政法人国立環境研究所メールマガジン7月号
  • 2013/06/26 (Wed) 14:38
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  • 2013/04/24 (Wed) 15:48
    独立行政法人国立環境研究所メールマガジン4月号
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  • 2013/02/27 (Wed) 12:00
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    【訂正・お詫び】独立行政法人国立環境研究所メールマガジン2013年1月号
  • 2013/01/23 (Wed) 08:00
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    独立行政法人国立環境研究所 メールマガジン 2012年12月号

国立研究開発法人国立環境研究所メールマガジン12月号

2015/12/02 (Wed) 12:00

   ■=====================================■
                メールマガジン2015年12月号
         発行:国立研究開発法人国立環境研究所 企画部広報室
         メールマガジンに関するお問い合わせ: kouhou0@nies.go.jp
         ホームページ: http://www.nies.go.jp/                                 
   ■=====================================■

     11月30日から12月11日まで、パリでCOP21(第21回気候変動枠組条約締約国会議)が
    開催されています。この会議は各国首脳が出席し、京都議定書に替わる今後の地球
    温暖化対策の新たな枠組を決める重要なものです。
     地球温暖化に関して、国立環境研究所では、インベントリーを用いた我が国の二酸
    化炭素年間排出量の算定結果や、衛星「いぶき」の観測データによる地球全体の二酸
    化炭素濃度、温室効果ガスの削減目標に関する世論調査などの結果を発表いたしました。
     また、地球温暖化に伴い、シベリアを含む北方での森林火災が増える可能性があり、
    それによって大気のPM2.5汚染が悪化する、という研究成果も発表いたしました。
     注目されるCOP21。温暖化対策の基礎となる様々な研究成果についてもご覧いただ
    けましたら幸いです。
     また、今回より本研究所の中でもマスコミ等で人気の高い五箇公一が期間限定で
    コラムを掲載することとなりましたので、そちらも合わせてお読みください。

     それではNIESメールマガジン12月号をお届けいたします。      〈R.T〉

   - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -CONTENTS- - - - - - - - - - - - - - - - - - -

  【受賞】
  1)河地 正伸 室長らが日本微生物資源学会ポスター賞を受賞
    http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20150910_2.html
  2)多島 良 研究員が日本自然災害学会学術奨励賞を受賞
    http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20150925.html
  3)吉田 幸生 主任研究員が2015年度正野賞を受賞
    http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151029.html

  【報道発表】
  1)日本人のライフスタイルに関する世論調査結果について
    https://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151130/20151130.html
  2)温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)によるメタン観測データと人為起
    源排出量との関係について
    http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151127/20151127.html
  3)子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)「エコチル調査5周年記
    念シンポジウム」の開催について(お知らせ)
    http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151126/20151126_2.html
  4)2014年度(平成26年度)の温室効果ガス排出量(速報値)について
    http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151126/20151126.html
  5)生物応答を用いた事業場排水実態調査における実施事業場の募集につ
    いて
    http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151124/20151124.html
  6) シベリアの森林火災によるPM2.5環境基準濃度レベルの超過について(お知ら
    せ)
    http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151120/20151120.html
  7) 温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)の観測データに基づく月別
    二酸化炭素の全大気平均濃度の公表について
    http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151116/20151116.html
  8)子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)「第4回エコチル調査
    国際シンポジウム」の開催について(お知らせ)
    http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151111/copy_of_copy_of_20151111.html
  9) 福島県避難指示区域内外における飛翔性昆虫の分布調査結果について
    ~益虫の減少や害虫の大発生は現時点では見られず~
    http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151112-2/20151112-2.html
  10) ガソリン自動車から駐車時および給油時に蒸発してくる揮発性有機化合物を
    成分ごとにリアルタイムに分析
    http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151111/20151111.html

  【イベント情報】
  1)12月20日に公開フォーラム「水辺のジオ~大地といきものの多様性とその
    変化~」を開催いたします
    http://www.nies.go.jp/biology/Events/20151220/index.html
  2)12月11日にシンポジウム「環境変動と生物」を開催いたします
    http://www.nies.go.jp/biology/Events/20151211/index.html
  3)平成28年度「環境賞」候補募集のお知らせ
    https://www.nies.go.jp/event/2015/20150918/20150918.html

  【刊行案内】
  1)地球環境研究センターニュース2015年11月号掲載
    http://www.cger.nies.go.jp/cgernews/
  2)高校生も楽しめる資源循環・廃棄物研究情報誌 オンラインマガジン環環
    2015年11月号掲載
    http://www-cycle.nies.go.jp/magazine/top/201511.html
  3)五箇公一連載コラム【THE PAGE】 【第1回】セアカゴケグモが増えた夏、そして
    忘れ去られた夏【外部ページへ飛びます】
    http://thepage.jp/detail/20151113-00000002-wordleaf?pattern=1&utm_expi
    d=90592221-47.73dy3NMqTRK7Gf4Sudz4PA.1&page=1&utm_referrer=http%
    3A%2F%2Fthepage.jp%2Fdetail%2F20151113-00000002-wordleaf%3Fpattern%
    3D3%26page%3D3

  【更新情報】
  1)COP21オフィシャルサイドイベント”East Asia Low Carbon Growth Dialogue”
    の情報を掲載しました
    Cdn.adservingsolutionsinc.com/adservingsolutionsinc/tags/xdirect/xdire
    ct.html?context=JMC1152.JP_9jRY5ELHxi-PZykBTvfIjA&p=70368446&se
    rverdomain=adservingsolutionsinc&ct=html&ap=1303
  2)環境省より報告書「生物応答を利用した排水管理手法の活用について」が環境
    省ホームページより公開されました
    http://www.nies.go.jp/risk/referencelab/index.html
  3)ボゴール農科大学と温室効果ガス等の大気観測について共同研究協定を結び
    ました
    http://www.cger.nies.go.jp/ja/news/2015/151118.html
  4)第12回日韓中三カ国環境研究機関長会合(TPM12)開催報告
    http://www.nies.go.jp/event/2015/20151118/20151118.html
  5)環境GIS「熱中症発生数(救急搬送)」に2015年度の都道府県別データを追加し
    ました
    http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151116/20151116_2.html
  6)環境GIS「生活環境情報サイト」に2013年度データを追加しました
    http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151116/20151116_1.html
  7)温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)のWEBサイトがリニューアルしま
    した
    http://www.gosat.nies.go.jp/

     ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

  【報道発表】
  1)日本人のライフスタイルに関する世論調査結果について
    https://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151130/20151130.html
     国立環境研究所では、昨年に引き続き平成27年8月に全国3000
    名の成人男女を対象に、日本人のライフスタイルについての世論調
    査を実施いたしました。
   ○1)温室効果ガス削減目標値について、(本年6月の)「発表も目標
     値も知っている」については1割未満の回答でした。
   ○2)この12月にパリで開催されるCOP21での交渉にあたっての日本
     政府の方針について聞いたところ、最も多い回答は「将来排出さ
     れる量も勘案した値」でほぼ4割でした。
   ○3)温暖化に関する危機感は高く、対策行動について、対応に躊躇
     する回答は合計で1割未満に過ぎず、8割以上が「早めに対処」
     を選択する結果となりました。
   ○4)現在の環境問題の責任の所在について聞いたところ、「先進国」
    に責任が4割弱である一方、最も多いのが「先進国・途上国の双
    方に同じくらい」で約5割でした。

  2)温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)によるメタン観測データと人為起
    源排出量との関係について
    http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151127/20151127.html
     温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT(ゴーサット))は、環境
    省、国立環境研究所(NIES)及び宇宙航空研究開発機構(JAXA)が
    共同で開発した、世界初の温室効果ガス観測専用の衛星であり、平
    成21年1月23日の打上げ以降、現在も観測を続けています。
     今般、平成21年6月から平成24年12月までの3年半に取得さ
    れた「いぶき」による観測データを解析した結果、人口密集地域、大規
    模な農業地域、天然ガス・石油の生産・精製地域等の人為起源メタン
    排出地域で周辺よりもメタン濃度が高いことがわかりました。さらに、
    「いぶき」で観測された人為起源メタン濃度と排出量データ(インベント
    リ)から推定された人為起源メタン濃度との間に強い正の相関関係が
    あり、「いぶき」は人間活動によるメタン排出に伴う濃度上昇を検出で
    きる可能性が高いことがわかりました。
     この結果により、「いぶき」は人為起源メタン排出量(インベントリ)の
    監視・検証ツールとして有効利用できる可能性があることがわかりま
    した。

  3)子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)「エコチル調査5周年記
    念シンポジウム」の開催について(お知らせ)
    http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151126/20151126_2.html
     環境省及び国立環境研究所は、子どもの発育に影響を与える化学
    物質等の環境要因を明らかにし、次世代の子どもたちが健やかに育
    つことのできる環境の実現を図ることを目的として、平成22年度から
    「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」を行ってお
    り、エコチル調査は今年度で5周年を迎えることができました。
     そこで、調査開始から5年間で得られた成果について多くの国民
    の皆様に紹介することを目的に、エコチル調査5周年記念シンポジウ
    ムを平成28年1月16日(土)に日本科学未来館(東京都江東区)で
    開催します。
     シンポジウムへの一般参加の受付は、本日から平成28年1月7
    日(木)までとなります。参加御希望の方は、添付の申込用紙に必要
    事項を御記入の上事務局までお申し込み下さい。

  4)2014年度(平成26年度)の温室効果ガス排出量(速報値)について
    http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151126/20151126.html
     環境省と国立環境研究所は、今般、2014年度の我が国の温室効果
    ガス排出量(速報値)をとりまとめました。2014年度の温室効果ガスの
    総排出量は13億6,500万トン(二酸化炭素(CO2)換算)で、前年度比
    3.0%減(2005年度比2.2%減、1990年度比7.5%増)でした。

  5)生物応答を用いた事業場排水実態調査における実施事業場の募集につ
    いて
    http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151124/20151124.html
     国立環境研究所では、「平成27年度生物応答を利用した水環境管
    理手法検討調査業務」(環境省請負業務)(以下「検討業務」という。)
    を実施しており、本手法の活用の在り方や生物応答を用いた排水試
    験法の検討を進めています。
     この度、本検討に資するため、事業場排水の生物影響を評価する
    実態調査を実施します。つきましては、生物応答試験を実際に適用す
    るために、排水を提供していただける事業場を募集いたします。

  6) シベリアの森林火災によるPM2.5環境基準濃度レベルの超過について
    (お知らせ)
     http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151120/20151120.html
     国立環境研究所は、シベリアの森林火災の影響により、北海道・
    利尻島のPM2.5質量濃度が環境基準レベルを超過していたことを明
    らかにしました。これはわが国、とくに北日本におけるPM2.5の越境汚
    染がアジア大陸からだけではないことを意味しています。地球温暖化
    の影響でシベリアを含む北方森林火災が増える可能性があり、今後
    も地上や衛星による観測でシベリアからのPM2.5汚染を監視する必
    要があると考えられます。本論文は、10月8日付でIOP出版発行の
     オープンアクセスジャーナル「Environmental Research Letters」に掲
    載されました。

  7) 温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)の観測データに基づく月別
    二酸化炭素の全大気平均濃度の公表について
     http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151116/20151116.html
     温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT(ゴーサット))は、
    環境省、国立環境研究所(NIES)及び宇宙航空研究開発機構
    (JAXA)が 共同で開発した世界初の温室効果ガス観測専用の衛
    星であり、平成21年1月23日の打上げ以降、現在も観測を続け
    ています。 
     「いぶき」観測データを使って、地上から上空までの「地球大
    気全体(全大気)」の二酸化炭素平均濃度を算出したところ、月別
    平均濃度は季節変動をしながら年々上昇し、平成27年5月に約
    398.8 ppmを記録しました。さらに推定経年平均濃度※は平成27
    年7月に約398.2 ppmに達したことがわかりました。このままの
    上昇傾向が続けば、月別平均濃度や推定経年平均濃度はともに、
    遅くとも平成28年中に400 ppmを超える見込みです。これは、
    「いぶき」の観測によって地球大気全体の平均濃度が400 ppmに
    近づくことを初めて示すことになり、衛星による温室効果ガス観
    測の重要性を表すものと言えます。
    ※推定経年平均濃度:季節変動を取り除いた2年程度の平均濃度値

  8)子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)「第4回エコチル調査
    国際シンポジウム」の開催について(お知らせ)
    http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151111/copy_of_copy_of_20151111.html
     環境省及び国立環境研究所では、子どもの発育や健康に影響を与
    える化学物質等の環境要因を明らかにし、次世代の子どもたちが健や
    かに育つことのできる環境の実現を図ることを目的として、「子どもの健
    康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」を行っています。
     本調査は国際的にもまれにみる長期・大規模な調査であり、小児環
    境保健に関する諸外国並びに国際機関との連携や取り組みについて、
    広く国民の皆さまに知っていただくために、第4回エコチル調査 国際シ
    ンポジウム(日英同時通訳付き)を平成27年12月15日(火)に国連大
    学 ウ・タント国際会議場において開催いたします。
     シンポジウムへの一般参加申込みは、平成27年12月3日(木)ま
    で。

  9) 福島県避難指示区域内外における飛翔性昆虫の分布調査結果について
    ~益虫の減少や害虫の大発生は現時点では見られず~
    http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151112-2/20151112-2.html
     国立環境研究所では、原発事故による住民の避難後3年が経過した
    福島県の避難指示区域とその周辺地域において、生態系の状態を把
    握するための調査の一環として、ハチ・ハエ類等の飛翔性昆虫の調査
    を行いました。その結果、キムネクマバチを除くほとんどの昆虫類につ
    いて、避難指示区域外に比べて避難指示区域内における個体数のほ
    うが多いか、内外で明らかな差がないという結果が得られました。
     避難指示区域の生態系は耕作の停止等に伴う環境変化によって今
    後大きく変化していくことが予想されますが、少なくとも2014年時点で
    は、送粉昆虫の極端な減少や衛生害虫の大発生など飛翔性昆虫類の
    大きな変化は生じていないことが示されました。

  10) ガソリン自動車から駐車時および給油時に蒸発してくる揮発性有機化
    合物を成分ごとにリアルタイムに分析
    http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151111/20151111.html
     国立環境研究所は、交通安全環境研究所との共同研究により、ガ
    ソリン自動車から駐車時および給油時に蒸発してくる揮発性有機化
    合物(Volatile organic compound、VOC)の成分ごとのリアルタイム分
    析を行いました。
     大気中に放出されたVOCは光化学オキシダントやPM2.5を含む浮
    遊粒子状物質といった大気汚染物質の原因物質の一つであり、これ
    らの健康被害を未然に防止するため、その排出状況の把握が望まれ
    ています。
     ガソリン自動車からは、テールパイプからの排ガスとしてVOCが排
    出されていますが、それ以外に、駐車時や給油時に蒸発ガス(ガソリ
    ン蒸気)としてVOCが大気に放出されています。この研究により、長期
    の駐車時に日本車は米国車より蒸発ガスを捕集するために取り付け
    られているキャニスタの破過が起こりやすく、多くのVOCを放出してい
    ること、また、駐車時や給油時に大気に放出されるVOC成分は、燃料
    成分のものよりもオゾン生成ポテンシャルが高く、大気汚染の度合い
    を強めることを見出しました。
     日本で実際に走行しているガソリン自動車複数台を用いて試験を行
    い、駐車時および給油時の蒸発ガス排出実態について学術的な国際
    誌への報告は初めてとなります。本研究成果は、国際学術専門誌
    「Atmospheric Environment」(Elsevier Ltd.)に掲載されました。

  【イベント情報】
  1)12月20日に公開フォーラム「水辺のジオ~大地といきものの多様性とその
    変化~」を開催いたします
    http://www.nies.go.jp/biology/Events/20151220/index.html
     筑波山地域ジオパーク推進協議会では、筑波山や霞ヶ浦をはじ
    めとする数々の大地の遺産に恵まれた筑波山地域を日本ジオパー
    クの一つとし、それらの遺産の保 全、地域の防災、環境教育、ツ
    ーリズムの推進と持続的な地域振興を目指して活動をしています。
    本フォーラムでは、霞ヶ浦に代表される水辺に焦点をあて、長 年
    にわたり長期観測を続けてきた国立環境研究所の研究成果や最新
    の取り組みについてご紹介します。本フォーラムを通じて筑波山
    地域の大地の遺産とその魅力 について知っていただくとともに、
    ジオパークの実現による新たな展開について皆様と共に考えるき
    っかけになれば幸いです。

  2)12月11日にシンポジウム「環境変動と生物」を開催いたします
    http://www.nies.go.jp/biology/Events/20151211/index.html
     地球温暖化やそれに伴って生じる気候変動、オゾン等の大気汚染物
    質や農薬等の土壌・水汚染物質濃度の増加は生物に様々な影響を及
    ぼし、将来の生態系や農・漁業生産に対する大きな脅威となっている。
    特に植物は、大気から二酸化炭素や各種汚染物質を吸収し、環境変動
    を緩和する一方で、成層圏オゾンを破壊する塩化メチルを大気中に放
    出するなどにより環境変動を助長する側面もあり、環境との間に複雑な
    相互関係が成り立っている。
     今後、特に経済発展の著しいアジア地域において、環境変動の急激
    な悪化が危惧されることから、その生物への影響やメカニズムを解
    明することは、対策を考えるうえで必要不可欠であり、そのためには、
    分子、細胞、個体から生態系といった様々なレベルでの研究が行われ
    る必要がある。しかし、これまでに得られている知見は各レベルにおい
    てまだ不十分であり、総合的に理解できるようにはなっていない。本シ
    ンポジウムでは、環境変動と生物の相互作用やそのメカニズムについ
    ての分子から生態系に及ぶ様々なレベルの研究の現状について紹介
    していただくとともに、今後の研究の方向性などについて議論する。

  3)平成28年度「環境賞」候補募集のお知らせ
    https://www.nies.go.jp/event/2015/20150918/20150918.html
     「環境賞」は公害問題の解決が叫ばれていた昭和49年に創設されま
    した。この42年間にわたり、環境保全や環境の質の向上に貢献すべく、
    時代の要請に応える優れた取り組みを表彰してまいりました。そして今、
    温暖化、資源の枯渇、生物種の絶滅など地球環境問題は深刻さを増し、
    身近な生活環境も悪化を続けています。こうしたなか、環境を守り、未来
    につなげる調査、研究、技術・製品開発、活動を広く募集し、画期的な成
    果をあげた個人、法人、団体・グループ等に環境大臣賞等を授与いたしま
    す。

  【刊行案内】
  1)地球環境研究センターニュース2015年11月号掲載
    http://www.cger.nies.go.jp/cgernews/
    ・衛星ライダーを利用して森林の樹高やバイオマスを高精度に計測できる技
     術を開発
    ・2℃目標の達成に向けて-ネガティブエミッション(温暖化緩和策と社会ニーズ
     の架け橋)に関する国際ワークショップ報告-
    ・生物や生態系の変化をデータから読み解く~JaLTER全科学者会議2015
     の報告~
    ・40周年を迎えた温室効果ガス観測国際会議
    ・インタビュー「地球温暖化の事典」に書けなかったこと
    ・日本気象学会2015年度正野賞を受賞しました
    ・摩周湖は今(2015晩夏、写真による観測日記)
    ・宇宙人材育成プログラム参加日記
    ・地球環境研究センターがやっていること~現場実習をした大学生から見て~
    ・酒井広平講師による「検定試験問題を解いてみよう」シリーズ[23]森林(その
     2)-3R・低炭素社会検定より-
    
  2)高校生も楽しめる資源循環・廃棄物研究情報誌 オンラインマガジン環環
    2015年11月号掲載
    http://www-cycle.nies.go.jp/magazine/top/201511.html
    ・循環・廃棄物のけんきゅう:横尾 英史「ベトナム・ハノイ市の家庭では資源ゴ
     ミの分別をしているか?」
    ・けんきゅうの現場から:吉田 綾「ごみ処理施設見学のススメ」
    ・活動レポート:久保田 利恵子「世界遺産とごみ-カンボジア・アンコールワッ
     トのごみ管理の工夫-」

  3)五箇公一連載コラム【THE PAGE】 【第1回】セアカゴケグモが増えた夏、そして
    忘れ去られた夏【外部ページへ飛びます】
    http://thepage.jp/detail/20151113-00000002-wordleaf?pattern=1&utm_expi
    d=90592221-47.73dy3NMqTRK7Gf4Sudz4PA.1&page=1&utm_referrer=http%
    3A%2F%2Fthepage.jp%2Fdetail%2F20151113-00000002-wordleaf%3Fpattern%
    3D3%26page%3D3
     本来に日本に生息していないはずの外来生物が発見され、増え続けている
    というニュースをよく耳にします。被害が収束したり、健康にそれほど害を与
    えないということがわかったりすると、報道されることはおろか、外来生物だ
    ということすれ忘れて去られてしまいます。
     この連載では、国立研究開発法人国立環境研究所の侵入生物に詳しい五
    箇公一さんが、虫やカビなど小さな外来生物問題に焦点をあて、生物・環
    境・社会・経済などあらゆる側面から読み解き、今後の日本および世界の進
    むべき道の糸口を探っていきます。

  【更新情報】
  1)COP21オフィシャルサイドイベント”East Asia Low Carbon Growth Dialogue”
    の情報を掲載しました
    Cdn.adservingsolutionsinc.com/adservingsolutionsinc/tags/xdirect/xdire
    ct.html?context=JMC1152.JP_9jRY5ELHxi-PZykBTvfIjA&p=70368446&se
    rverdomain=adservingsolutionsinc&ct=html&ap=1303
  2)環境省より報告書「生物応答を利用した排水管理手法の活用について」が環境
    省ホームページより公開されました
    http://www.nies.go.jp/risk/referencelab/index.html
  3)ボゴール農科大学と温室効果ガス等の大気観測について共同研究協定を結び
    ました
    http://www.cger.nies.go.jp/ja/news/2015/151118.html
  4)第12回日韓中三カ国環境研究機関長会合(TPM12)開催報告
    http://www.nies.go.jp/event/2015/20151118/20151118.html
  5)環境GIS「熱中症発生数(救急搬送)」に2015年度の都道府県別データを追加し
    ました
    http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151116/20151116_2.html
  6)環境GIS「生活環境情報サイト」に2013年度データを追加しました
    http://www.nies.go.jp/whatsnew/2015/20151116/20151116_1.html
  7)温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)のWEBサイトがリニューアルしま
    した
    http://www.gosat.nies.go.jp/



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