国立研究開発法人国立環境研究所メールマガジン10月号
2016/10/06 (Thu) 12:30
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メールマガジン2016年10月号
発行:国立研究開発法人国立環境研究所 企画部広報室
メールマガジンに関するお問い合わせ: kouhou0@nies.go.jp
ホームページ: http://www.nies.go.jp/
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肌寒い日がちらほらと増えてきました。体調が崩れやすい季節ですのでお身体に
お気をつけください。
藻類は、食用にされる一部の藻類はとてもよく知られていますが、その他の藻類
は、比較的大型な種でも、大きな河川の流れの中や、 湖や海の深い所に生息してい
るため、あまり身近な存在ではないかもしれません。しかし、湖や海の主要な一次
生産者であるとともに、 動物の棲家を提供したり、湖の透明度の維持に貢献したり
と、生態系の中で重要な役割を果たしています。しかし、近年、埋め立て、河川改
修、富栄養化、外来魚の導入など、様々な原因で、河川や湖沼に繁茂していた藻類
が絶滅の危機に瀕しています。そこで、国立環境研究所では絶滅の危機に瀕した藻
類の系統保存や生育調査を行っています。
国立研協研究所HPでは、臨場感あふれる映像とともに研究現場を味わえる動画
を配信しています。今月、公開した「藻類・プロティストムービー」、「微生物系
統保存施設 技術動画」では、国立環境研究所で保存している藻類の様子や研究者
の実験操作をご覧頂けます。
ご関心のある方は、是非更新情報をご覧ください。
それではNIESメールマガジン2016年10月号をお届けいたします。 〈R.T〉
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【受賞】
1)一ノ瀬 俊明 主任研究員が環境科学会学術賞を受賞
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2016/20160916/20160916.html
【報道発表】
1)「持続可能社会転換方策研究プログラム」国立環境研究所研究プロジェクト
報告の刊行について(お知らせ)
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2016/20160929/20160929.html
2) 2013年夏季の東北アジア上空の大幅なメタン高濃度の原因を解明
-温室効果ガス観測技術衛星GOSAT(「いぶき」)の観測能力の高さを実証-
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2016/20160923/20160923.html
【イベント案内】
1)国際ワークショップ「アジア太平洋地域バーゼルフォーラム2016ワークショップ」
開催のお知らせ
https://www.nies.go.jp/event/2016/20160916/20160916_1.html
2)日本学術会議 公開シンポジウム「越境大気汚染と酸性雨-現場から将来予測
まで-」開催のお知らせ
https://www.nies.go.jp/event/2016/20160913/jqjm10000008lf9w.html
【刊行案内】
1)高校生も楽しめる資源循環・廃棄物研究情報誌オンラインマガジン環環2016年
9月号
http://www-cycle.nies.go.jp/magazine/top/201609.html
2)地球環境研究センターニュース2016年10月号発行
http://www.cger.nies.go.jp/cgernews/
3)「特集:パリ協定とその先を見据えて」国立環境研究所ニュース35巻3号を掲載
しました
https://www.nies.go.jp/kanko/news/index.html
【更新情報】
1)「藻類・プロティストムービー」、「微生物系統保存施設 技術動画」を公開しまし
た
https://www.nies.go.jp/video_lib/index06.html
2)環境GIS「大気汚染の常時監視結果」に2014年度データを追加しました
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2016/20160921_1/20160921_1.html
3)環境数値データベース「大気環境データ」に2014年度データを追加しました
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2016/20160916/20160916_0.html
4)平成28年度生物を用いた水環境の評価・管理(改善)手法に係るパイロット事業
における調査事業上の公募のご案内
http://www.nies.go.jp/risk_health/wet_survey2016.html
5)環境技術解説「CO2回収・貯留(CCS)」を改訂しました
http://tenbou.nies.go.jp/science/description/detail.php?id=27
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【報道発表】
1)「持続可能社会転換方策研究プログラム」国立環境研究所研究プロジェクト
報告の刊行について(お知らせ)
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2016/20160929/20160929.html
国立環境研究所では、「国立環境研究所研究プロジェクト報告」として、「持
続可能社会転換方策研究プログラム(先導研究プログラム)平成23~27年
度」を刊行します。
本報告書は、社会・経済情勢の変化および持続可能な社会に関する最新の
動向を踏まえて、社会・経済活動全体とライフスタイルの両面からみた持続可
能な将来シナリオを構築した研究成果について取りまとめたものです。特に、
転換を行うに値する魅力的かつ持続可能な将来社会像とリスクに直面して選
択されるライフスタイルの両面を検討し、具体的なイメージを多面的に明らか
にした点が新しい知見と考えられます。
2) 2013年夏季の東北アジア上空の大幅なメタン高濃度の原因を解明
-温室効果ガス観測技術衛星GOSAT(「いぶき」)の観測能力の高さを実証-
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2016/20160923/20160923.html
2013年8、9月に中国北東部-朝鮮半島域と日本の上空のGOSATメタン
データを解析した結果、2009~2013年の夏季の平均よりも約20 ppb高い高濃
度メタンを検出しました。
GOSATと同様の原理で地上から上空までのメタン量(カラム平均濃度注
1)を測定している全量炭素カラム観測ネットワーク (TCCON) 注2のデータを
解析したところ、同様の高濃度メタンが観測されており、GOSATの観測データ
が正しいことが分かりました。
さらにGOSATによる高濃度メタンが観測された原因を調べるために大気
輸送モデルを用いた解析の結果、2013年夏季はアジア上空の気圧配置が例
年と異なり、中国東部のメタン発生源地域から日本へあまり希釈されずに高
濃度メタンが輸送されたことが分かりました。これらからGOSATはTCCONデ
ータと同程度の確度で総観規模(数千km規模)のメタン濃度の増加を観測す
る能力を有することを実証できました。
なお、これら研究結果は、日本時間7月26日付けで欧州地球科学連合大
気化学・物理学雑誌「Atmospheric Chemistry and Physics」に掲載されました。
【イベント案内】
1)国際ワークショップ「アジア太平洋地域バーゼルフォーラム2016ワークショップ」
開催のお知らせ
https://www.nies.go.jp/event/2016/20160916/20160916_1.html
e-waste(電気電子機器廃棄物)などの越境移動および管理に関する最新の
情報を共有し、アジア太平洋地域における環境上適正な管理を促進するため、
国立環境研究所は2016年10月3日(月)に京都で「アジア太平洋地域バーゼルフォ
ーラム2016ワークショップ」を開催します。
本ワークショップでは、1) アジア各国からのe-wasteと関連の使用済み製品
の越境移動に関する最近の管理と運用に関する情報を共有し、2) アジア各国の
E-wasteと関連使用済み製品のためのリサイクル施設の処理能力把握と越境移動
状況に関する理解を深めた上で地域全体での方向性を探り、3) そのために必要
な研究ニーズについて議論する予定です。
本ワークショップはエコバランス2016(10月4~6日、京都テルサ)のサイドイ
ベントとして開催されます。皆様のご参加をお待ちしております。
●日時:2016年10月3日(月)13:10-17:20(13:00受付)
●場所:京都テルサ(京都府民総合交流プラザ)
http://www.kyoto-terrsa.or.jp/access.html
●主催:国立環境研究所
バーゼル条約アジア太平洋地域センター
韓国バーゼルフォーラム
●言語:英語
●参加費:無料(定員60名、定員に達し次第締め切ります)
●参加登録:下記サイトより登録してください。
https://www1.sntt.or.jp/iceb_ws/registration.php
(一般社団法人未踏科学技術協会内のページにリンクしています。)
●事務局:横山由美
バーゼルフォーラム2016ワークショップ事務局(一般社団法人未踏科
学技術協会内)
Tel: 03-3503-4681 Fax: 03-3597-0535
E-mail: baselforum@sntt.or.jp
2)日本学術会議 公開シンポジウム「越境大気汚染と酸性雨-現場から将来予測
まで-」開催のお知らせ
https://www.nies.go.jp/event/2016/20160913/jqjm10000008lf9w.html
●日時:平成28年11月8日(火)13:00-17:40
●会場:日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34)
東京メトロ千代田線「乃木坂」駅5番出口より徒歩1分
●主催:日本学術会議 環境学委員会環境科学分科会
化学委員会・総合工学委員会
材料工学委員会合同触媒化学・化学工学分科会
●共催:国立研究開発法人 国立環境研究所
大気環境学会植物分科会
大気環境学会関東支部植物影響部会
大気環境学会酸性雨分科会
酸性雨研究会
●参加費:無料 当日参加可能
詳細は下記、生物・生態系環境研究センターのページもご参照ください。
http://www.nies.go.jp/biology/Events/20161108/index.html
【刊行案内】
1)高校生も楽しめる資源循環・廃棄物研究情報誌オンラインマガジン環環2016年
9月号
http://www-cycle.nies.go.jp/magazine/top/201609.html
・循環・廃棄物の豆知識:石垣智基「廃棄物処理技術のリバース・イノベーショ
ン」
・活動レポート:大塚康治「資源循環・廃棄物研究センター 2016年夏の一般
公開」
2)地球環境研究センターニュース2016年10月号発行
http://www.cger.nies.go.jp/cgernews/
・研究者と気軽に語ろう―夏の大公開で「環境サイエンスカフェ」を開催しまし
た―
・よりよい政策決定のために-グローバルな都市炭素マッピングに関する
GCP-WUDAPT国際ワークショップ:Future EarthのKnowledge Action
Networksへの貢献に向けて-
・インタビュー「地球温暖化の事典」に書けなかったこと16 気候モデルの不確
実性の低減が開くさまざまな可能性-気候モデル研究で温暖化対策に貢献
する-
・夏の大公開「環境博士が君を待っている!」を開催しました
・温室効果ガス、どうやって減らしていきますか?夏の大公開「低炭素社会を
目指す」パネルディスカッション実施報告
・最近の研究成果:観測データとの比較による気候感度不確実性の低減
・最近の研究成果:衛星「いぶき」(GOSAT)から得られた温室効果ガス濃度の
高精度化に向けたバイアス補正手法の開発
・酒井広平講師による「検定試験問題を解いてみよう」シリーズ32 CO2削減
技術
3)「特集:パリ協定とその先を見据えて」国立環境研究所ニュース35巻3号を掲載
しました
https://www.nies.go.jp/kanko/news/index.html
環境問題に立法・行政・研究面でたずさわる方々および環境問題に関心を持
つ一般の方々に、国立環境研究所の活動と研究成果に関する情報を提供し
ます。
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