国立研究開発法人国立環境研究所メールマガジン11月号
2016/11/02 (Wed) 12:40
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メールマガジン2016年11月号
発行:国立研究開発法人国立環境研究所 企画部広報室
メールマガジンに関するお問い合わせ: kouhou0@nies.go.jp
ホームページ: http://www.nies.go.jp/
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最低気温が10℃台の日も増えて、つくばでも徐々に冬服に切り替えている
人を見かけます。暖かい食べ物が恋しくなる季節ですね。
今月の地球環境研究センターニュースでは、京都大学名誉教授、京(みやこ)
エコロジーセンター館長の高月紘さんとの対談をお伝えしています。高月先生
は、「3R・低炭素社会検定」実行委員会の代表を務められ、また、High Moon
(ハイムーン)のペンネームで環境漫画家としても活躍されています。
環境問題を自分の問題としていかに捉えてもらうか、を一番重要なポイント
として意識しながら様々な活動を進めているというお話しは大変興味深いもの
です。是非ご覧ください。
また、先月は、熊本地震での災害廃棄物処理支援活動に対し国立環境研究所
の災害環境マネジメント戦略推進オフィスが環境大臣より感謝状を授与されま
した。同オフィスは、本年4月に新設したばかりの組織ですが、D.Waste-netの
一員として現地に職員を派遣し、発災当初より7月下旬までの期間、災害廃棄物
の処理に関する支援活動を続けてきました。今後とも国民の皆さまのお役に立
てるよう、国立研究機関としての役割を着実に果たしていきます。
それではNIESメールマガジン2016年11月号をお届けいたします。 〈R.T〉
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【受賞】
1)環境大臣から熊本地震での災害廃棄物処理支援活動に対し感謝状を授与され
ました
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2016/20161021/20161021_1.html
2)江波 進一 主任研究員が分子科学会奨励賞を受賞
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2016/20161011/20161011_3.html
3)江波 進一 主任研究員がクリタ水・環境科学研究優秀賞を受賞
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2016/20161011/20161011_2.html
4)小野寺 崇 主任研究員がWET Excellent Presentation Awardを受賞
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2016/20161011/20161011_1.html
【報道発表】
1)季節変動を取り除いた全大気平均二酸化炭素濃度が初めて400 ppmを超えま
した!~温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による観測速報~
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2016/20161027/20161027.html
2)長期的な温暖化が土壌有機炭素分解による二酸化炭素排出量を増加させるこ
とを実験的に検証-6年間におよぶ温暖化操作実験による研究成果-【お知ら
せ】
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2016/20161024/20161024.html
3) 環境省環境研究総合推進費 戦略的研究開発プロジェクトS-10
公開シンポジウム『地球温暖化対策の長期目標を考える -パリ協定の
「1.5℃」、「2℃」目標にどう向き合うか?』の開催について(お知らせ)
https://www.nies.go.jp/whatsnew/20161020/20161020.html
4)第14回環境研究シンポジウム レジリエントな社会・国土を創る環境研究の開
催について(お知らせ)
https://www.nies.go.jp/whatsnew/20161018/20161018.html
5)第13回日韓中三カ国環境研究機関長会合(TPM13)の開催について(お知ら
せ)
https://www.nies.go.jp/whatsnew/20161017/20161017.html
【刊行案内】
1)高校生も楽しめる資源循環・廃棄物研究情報誌オンラインマガジン環環2016年
10月号
http://www-cycle.nies.go.jp/magazine/top/201610.html
2)地球環境研究センターニュース2016年11月号発行
http://www.cger.nies.go.jp/cgernews/
3)「Booklet Series of Environmental Emergency Research Vol.2」を発行しました
http://www.nies.go.jp/shinsai/booklet.html
【更新情報】
1)JAXA筑波宇宙センター特別公開に「いぶき」チームが出展しました
http://www.cger.nies.go.jp/ja/news/2016/161024.html
2)環境展望台をリニューアルしました
http://tenbou.nies.go.jp/
3)「温暖化影響モニタリング(高山帯)」に新設の観測サイト6か所を追加しました
http://db.cger.nies.go.jp/gem/ja/mountain/
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【報道発表】
1)季節変動を取り除いた全大気平均二酸化炭素濃度が初めて400 ppmを超えま
した!~温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による観測速報~
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2016/20161027/20161027.html
環境省、国立環境研究所及び宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、温室効果
ガス観測技術衛星「いぶき(GOSAT(ゴーサット))」を用いて、二酸化炭素やメタ
ンの観測を行っています。
「地球大気全体(全大気)」の二酸化炭素平均濃度について、平成28年5月
までの暫定的な解析を行ったところ、平成28年2月頃に季節変動を取り除い
た濃度(推定経年平均濃度)が初めて400 ppmを越えたことがわかりました。
また、平成27年12月に初めて400 ppmを超えた月別平均濃度の最大値は
平成28年5月に過去最高となる402.3 ppmを記録しました。
なお、本結果は気候変動枠組条約第22回締約国会議(COP22)(11月7日
~18日、モロッコ・マラケシュ)のサイドイベント等でも報告する予定です。
今後も「いぶき」による全大気二酸化炭素平均濃度について定期的に公表
を行っていきます。
2)長期的な温暖化が土壌有機炭素分解による二酸化炭素排出量を増加させるこ
とを実験的に検証-6年間におよぶ温暖化操作実験による研究成果-【お知ら
せ】
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2016/20161024/20161024.html
地球規模の土壌呼吸は、2008年の時点で年間約3,593億トン(二酸化炭素
換算)と推定されており、そのうち微生物呼吸は約7割を占めるとも言われて
います。この微生物呼吸量は人為起源の二酸化炭素排出量の約10倍にも相
当し、地球温暖化によって微生物呼吸量が増加し、さらに温暖化に拍車をか
けるという悪循環(正のフィードバック)が想定されています。
国立環境研究所と宮崎大学は、共同で行っていた6年間の長期的な温暖化
操作実験(赤外線ヒーターを用いた人工的な土壌昇温実験)の結果から、土
壌有機炭素の分解により発生する二酸化炭素の排出速度が、1℃当たりの昇
温で7.1~17.8%(平均9.4%)増加することを明らかにしました。また、この温暖
化による増加率の年々変動と、夏季の降水量の間には正の相関が見られま
した。
本研究から、今後アジアモンスーン地域における降水量が増えれば、土壌
有機炭素の分解に伴う二酸化炭素の排出速度は、温暖化によってさらに促進
されることが示唆されました。
本研究の結果*は、2016年10月17日にNature Publishing Group発行の、
Scientific Reportsに掲載されました。
3) 環境省環境研究総合推進費 戦略的研究開発プロジェクトS-10
公開シンポジウム『地球温暖化対策の長期目標を考える -パリ協定の
「1.5℃」、「2℃」目標にどう向き合うか?』の開催について(お知らせ)
https://www.nies.go.jp/whatsnew/20161020/20161020.html
環境研究総合推進費S-10プロジェクト(地球規模の気候変動リスク管理戦
略の構築に関する総合的研究:愛称ICA-RUSプロジェクト)及び国立環境研
究所は、平成28年11月21日(月)に東京大学伊藤国際学術センター伊藤謝
恩ホールにおいて、公開シンポジウム『地球温暖化対策の長期目標を考える
-パリ協定の「1.5℃」、「2℃」目標にどう向き合うか?』を開催します。
4)第14回環境研究シンポジウム レジリエントな社会・国土を創る環境研究の開
催について(お知らせ)
https://www.nies.go.jp/whatsnew/20161018/20161018.html
環境研究に携わる国の施設等機関、国立研究開発法人及び国立大学法
人の研究機関から構成される環境研究機関連絡会は、平成28年11月22日
(火)、一橋大学一橋講堂(東京都千代田区)において、第14回環境研究シン
ポジウムを開催し、各研究機関における環境研究の成果を広く国民にお知ら
せします。
今回のシンポジウムでは、『レジリエントな社会・国土を創る環境研究』をテ
ーマとして、13件の講演を行います。また、約100件のポスター発表によって、
各研究機関における環境研究の最新の成果をお伝えします。
多数の皆様のご来場をお待ち申し上げております。
5)第13回日韓中三カ国環境研究機関長会合(TPM13)の開催について(お知ら
せ)
https://www.nies.go.jp/whatsnew/20161017/20161017.html
平成28年11月1日(火)~3日(木)に中国の昆明において第13回日韓中
三カ国環境研究機関長会合(TPM13)を開催します。日韓中三カ国環境研究
機関長会合(TPM)は、日本、韓国、中国における環境研究の一層の推進の
ため、3カ国の中核的環境研究機関である、国立環境研究所(NIES、日本)、
国立環境科学院(NIER、韓国)、中国環境科学研究院(CRAES、中国)により
開催されているものです。
TPM13のプログラムの一環で、11月2日(水)には、水質汚染対策技術と
生態系の健全性に関する国際ワークショップを開催します。
【刊行案内】
1)高校生も楽しめる資源循環・廃棄物研究情報誌オンラインマガジン環環2016年
10月号
http://www-cycle.nies.go.jp/magazine/top/201610.html
・循環・廃棄物のけんきゅう:梶原夏子「製品中の難燃剤はハウスダストへ直
接移行する?」
・循環・廃棄物の豆知識:鈴木剛「PCB廃棄物処理に向けた取り組み」
・けんきゅうの現場から:小口正弘「アジアのインフォーマルE-wasteリサイク
ルにおける金属回収効率を調査する」
2)地球環境研究センターニュース2016年11月号発行
http://www.cger.nies.go.jp/cgernews/
・透明性の高いインベントリを作るパリ協定を受けて
・インタビュー「地球温暖化の事典」に書けなかったこと17 対策モデルと現実
とのギャップを埋める-温暖化対策のシナリオ作りの難しさとは-
・環境研究総合推進費の研究紹介 18
日本海を詳細に調べて海洋環境への温暖化影響を早期に把握する
・環境漫画家 高月紘(ハイムーン)氏に聞きました
・最近の研究成果 将来の気候変動が北半球高緯度行きの陸域生態系炭素
収支に与える影響:ISI-MIPデータを用いた分析
・酒井広平講師による「検定試験問題を解いてみよう」シリーズ最終回33
3)「Booklet Series of Environmental Emergency Research Vol.2」を発行しました
http://www.nies.go.jp/shinsai/booklet.html
国立環境研究所で行っている災害環境研究の成果を英語版としてとりまとめた
「Booklet Series」を発行しています。様々な皆様にご一読いただけると幸いです。
English version of the results of Environmental Emergency Research that is
conducted at the National Institute for Environmental Studies was decided to
issue as an "Booklet Series".
Please read this Booklet Series.
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