Vol.599 エスカレーターでの事故に注意!
商業施設や複合ビルなど日常の生活空間に多く設置されているエスカレーターですが、正しく利用しないと思わぬ事故につながります。消費者庁・国民生活センターには医療機関(※)から、様々な状況で発生したエスカレーターでの子どもの事故情報が寄せられています。
- 移動手すり(ハンドレール)が関係する事故
- 「商業施設のエスカレーター付近できょうだい3人で遊んでいた。エスカレーターの外側から手すりに両腕をかけたところ、そのまま上ってしまい、頭と脚が宙に浮いた状態で、胸と腕が上階の天井と手すりの間に挟まれてしまった。近くの客が緊急停止ボタンを押し、保護者が救出するまで3分ほどかかった。胸部圧迫による窒息のため3日間入院となった。」(6歳)
- 「駅のホームに設置された上りのエスカレーターで、ふざけて手すりにつかまったところ、身体がエスカレーターの外側の状態で上昇してしまい、1.4m程の高さからアスファルトのホームに落下した。額を3針縫うけがを負った。」(6歳)
- ステップに巻き込まれる事故
- 「駅の上りのエスカレーターに乗ったとき、落とした物を拾おうとして、右手がステップの隙間に引き込まれた。保護者が急いで引っ張り出したが、手のひらと指にすり傷を負っていた。」(4歳)
- 転倒事故
- 「店舗の上りのエスカレーターに飛び乗ったところ後ろに転倒し、頭を打って出血し、3針縫うけがを負った。」(4歳)
- ベビーカーの乗り入れによる事故
- 「ベビーカーに子どもを乗せて、下りのエスカレーターに乗ろうとしたところ、ベビーカーが引っかかり、子どもが投げ出されて10段下まで転落した。頭蓋内を損傷して入院となった。」(0歳)
- (※)医療機関ネットワーク事業:消費者庁は(独)国民生活センターと共同で、平成22年12月より、医療機関(令和4年8月時点で30機関が参画)から事故情報の提供を受けています。
担当:消費者安全課