※画像クリックすると関連サイトに飛びます。
※メールのさいごはクリスマス気分をお届け☆

こんにちは。
グラフィックファシリテーター(R)やまざきゆにこです。

上の画像は、日本能率協会で私が担当しているオンラインセミナー『グラフィックファシリテーション入門』を紹介したくて入れたのですが、そもそも、話し合いがモヤモヤしたとき「今ここに絵があったらいいな」なんて、一瞬でも思ったこと、ありますか?

正直わたしは、この仕事を始めるまで考えもしませんでした。てっきりみんな同じことを頭の中で思い浮かべていると思い込んでました。

でも絵筆を持つようになって、多くの経営者、プロジェクトやチーム・組織を率いるリーダー、研修やワークショップといった場の責任者、クライアントを支援するコンサルタントやアクセラレーター、ファシリテーターといった方たちと出会って、「仲間と同じ何かを見たがっている」人たちがこんなにも居ることを初めて知りました。

とにかくみなさん同じこと言うんです。「みんなでありたい姿を描きたい」「けれどモヤモヤしてる」「議論がフワッとしている」「解像度が粗い」「具体的な体験シーンを描きたい」「みんなの思っていることがバラバラ」「腹落ちしていない」「想いを共有したい」「思っていることを吐き出させたい」

ビジョンを描くプロジェクトやデザイン思考のワークショップなら分かります。でも、例えば、数字が並ぶ中期経営計画を作成しながら「これが実現した未来を描きたい」といったオーダーを受けては「そんなところにも絵巻物?!」とその発想にいちいち驚いています。

この人たちは、見えている」いや、正しくは「見えていないことが見えているんだ」。

みなさんに共通するのは、「未来」を見て、「今」を見て、「一人一人の顔を具体的に」思い浮かべて話をしているところ。組織のメンバーや、お客さま一人一人の顔を思い浮かべて、でも「具体的によく見えない」から、嘆いたり、憂いたり、危機感を抱いてモヤモヤしている。

みんなの本当の気持ちを知りたい。お客さまや地域の人たちの想いを引き出したい。従業員や仲間には、想っていることを言ってほしい。それはまさに、絵巻物で描きたい「感情豊かな人たちの絵が描ける」話し合い。

これぞ「絵心」だな~と思います。自分の意見を分かりやすく伝えたいから自分で絵を描きたいという「絵心」とはちょっと違う。まだ絵は描けてなくていいんです。いくら絵を描く技術があっても、こうした「絵心」がなければ絵筆は進みません。

よく「ビジョンを描けるリーダーになれ」という言葉を聞くけれど、あれって本当かなあと思います。「上司がビジョンを示してくれない」と嘆く人も多いけど、先が見えない今、一人で描くはあまりに危険。

今は、みんなでビジョンを描く時代。具体的な絵をみんなで描きたい。そのためには思ってることは言ってほしい。その欲求こそが、組織に必要な「絵心」です。ハートが描ける心です。

ただ、残念ながら、そのリーダーたちの気持ちがメンバーに伝わっていないのもまた現実。メンバーの気持ちも分かります。わたし自身、特に20代の頃は見えていないことすら、見えてなかった。視野が少しは広がった今なら「だからあの時、話がかみ合わなかったんだ」とか「だからあの時、上司の言ってたことがよく分からなかったんだ」と分かるけど。

そんな「まだ、見えていないことに気づいていない」人たちと「すでに、見えていないことが見えている」人とのギャップを埋めるお手伝いをしているのがグラフィックファシリテーションなのですが、絵を描く前に、まずはみんなに語ってもらわないと始まらない。お互い、何が見えていて、何が見えていないのか。何にモヤモヤネガネガしているのか。

しかしこの「描き方の前に、引き出し方、問い方が大事なんです」という話を講座ですると、必ずこう言われます。「描き方を教えてもらえると思ってました」「そう簡単にネガを吐き出してとは言えません」この前はこんな質問を受けました。「どうしてそんなにネガにこだわるんですか」「この仕事を始めた当初から、ネガを描きたいと言ってたんですか?」

う~ん。確かに、ネガの反転にポジが描けるなんて知らない当初から「モヤモヤネガネガを描かせてほしい」とクライアントさんにお願いしていたのはナンデダロ?普段のわたしが表面的な付き合いが嫌だから?初対面でも深く知りたいと思ってしまうから?

でも、これ、絵心のある「モヤモヤ?いいねー!ネガ出しやりたい」と言うリーダーのみなさんも、きっと同じ気持ちだと思うんです。もっと深い話がしたい。具体的な絵に描ける話がしたい。ただそれだけ。

そして実際、そんな「絵になる話をしようよ」という対話の場を仕掛けてみれば、ほーら、みんな嫌いじゃない。むしろ好き。「本質的な話がしたかった」と言ってくれる人たち、いっぱい出逢います。

多様な人たちと新しい価値づくりや変革を起こすには?という問いに、いろんなリーダーシップやファシリテーションの形がありますが、みんなの心にも「絵心」を育てたい、同じ解像度で絵を見たいと思ったら、

具体的な一人一人の顔を思い浮かべて、みんなの本当の気持ちを「引き出そう」と試行錯誤するグラフィックファシリテーションの「ファシリテーション」の部分も、のぞいてみてください。いい議論(絵巻物)になるか、ならないかは、絵を描く前の事前設計からのファシリテーションでじつはほぼ決まっているんです。

知っておきたい話題の【データサイエンス用語】
イーロン・マスクも投資する人工知能研究所「OpenAI」がつくった
高性能言語モデル「 GPT-3」がスゴイ☆

じーぴーてぃーすりぃ???」この言葉に私が最後まで馴染めず動画の中に勝手な語呂合わせをつくって入れてますが、とにかくこの「GPT-3」とやらのAIの言語の理解レベル・生成レベルがスゴイことになっているらしいです。このメルマガも「まさかAIが書いてるなんてもはや誰も疑わないよ!」というくらい(ある意味キケンなくらい)自然な文章が作れるようになっちゃったそう。さらに、それだけじゃないのが今回の「スゴイ」ところ。

不可能だと思われていた「くだらないテーマ」も含む桁違いのあらゆる分野のデータの学習ができちゃった結果、例えば「スイカのアイコンをつくって」と言語で指示すると、そんなアイコンをデザインしてくれたり(!?)、「NRIのイメージソングつくって」と指示したら楽譜を書いてくれたり(!??)と、クリエイティブなアウトプットまで出来ちゃうんです!いや~ビックリ。「どゆこと?」と思ったら、とりあえず2分で解説・絵巻物動画を見てみてください。詳細&動画は→  こちらから

「アウトプットばかりでインプットの時間がない」管理職の悩み、どうすべき?
みなさんなら、どうアドバイスしますか?わたしは「そわっち」こと採用・人事の専門家 曽和利光くんの回答を読みながら「そういえば私たちの居た会社には、そうやってアウトプットをインプットに変えられる素敵な仕組みがあったな~」と振り返ってました。そんなウラ話は→ Blogで(^^)


【自分の力でクリスマス】
みなさんはクリスマスにどんな思い出がありますか?周りの友人たちが、子供のクリスマスプレゼントを買いに走る話を聞きながら、わたしは自分が小学生だったときのクリスマスを思い出してました。我が家は「俺はクリスチャンじゃねえ」という父の元、プレゼントは贈られてくるものではなく、自分でゲットするもの。毎年、12月になると双子の弟ユニオと、母が商店街で買い物するたびにもらって溜まっていたポイントシール(切手の形状)の山を引き出しから出してきて、1枚1枚台紙にヤマト糊で貼ってました。

確か台紙1枚に切手100枚貼ってやっと100円。でも2000枚貼れば2000円の買い物ができるのです。二人の小学生はかなりワクワクしながら夜な夜な炬燵で貼ってました。糊でテーブルの上をべたべたにして叱られながらも、その台紙の束を抱えてユニオと地元の商店街のおもちゃ屋さんへ走って行き、学校帰りにすでに何度ものぞいて目星をつけていたプレゼントをゲットして、大喜びして家で広げてました。

あのワクワクはなんだったんでしょ(^^)毎年思い出してはワクワクしちゃうクリスマス。誕生日祝いもしない家で育ったわたしは、クリスマスも特別なことは何もしないけど、この雰囲気はむしろ大好き。一年中、家の中はクリスマス気分です。上の写真はその一部。ちなみに写真をクリックするとクリスマスソング楽しめます。よかったら♪(instagramのリールに飛びます。音が出ます)

来年もメールします。

メルマガ登録・解除&バックナンバー
https://www.graphic-facilitation.jp/sns/magazine/

1つに(Unify)なあれ。
株式会社ユニファイナアレ
グラフィックファシリテーター(R)やまざきゆにこ