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こんにちは。
グラフィックファシリテーター(R)やまざきゆにこです。

「若い人の気持ちが分からない」という声は本当によく描く絵の一つですが、つい先日の会議で、コンサルタントの方がクライアントさんに「みなさん『若い人』って、誰のことを言ってます?」とツッコんでくれました。絵筆を持つ私は「そうそう!まさにその『誰が』を描きたいんです!」と唸ってました。

「若い人って『何歳くらい』のことを言ってます?」ではなく「『誰』のことを言ってます?」がポイントです。わたしにとっては「『誰が』を描くためだけに、ここに来て居る」と言ってもいいくらい大事な問い。「上って、誰のことを言ってます?」「お客さまって、誰のことを言ってます?」

ちなみに上の画像は「自分でも会議で絵を描いてみたい」という方のために「最低限これさえ描けるといいですよ」とつくったもの。「9つの表情+セリフ」と呼んでいます。闇雲に絵を描いても疲れるだけ。

表情+セリフ」=「誰が+どう感じているか」が描けないと問題は解決しないんです。みんながワクワクするビジョンも描けなければ、新規事業を生み出すための本当に解決すべき問題も絵にならない。他責で無関心な発言をポジ展することも不可能。

言い換えると「誰が+どう感じているか」を語り合えれば、絵巻物なんて要らないんです。

と説明すると「へ~、そうなんですねー」となんとなく納得されたり「それも大事な1つですよね」と言われたり、事前の打ち合わせで「そこまで話さないとダメなの?」と躊躇されたり。必死に手を合わせて「人を描かせてください。お願い、お願い、お願いします」と拝み倒しているのですが、、、

どうしたらこの問いの大切さ、伝わるんだろう。この「9つの表情+セリフ」を発見したときの「あの衝撃」を、知ってもらえたら伝わるかも。わたしも10年前は、まさか「表情」が、モヤモヤから抜け出すのに、こんなに大事な絵(=大事な「問い」になる絵)だったなんて知らずに描いてました。

キッカケは、描く先々で「自分でも会議で絵を描いてみたい」とか「簡単に会議で使える絵ってないですか」という言葉をもらい、それになんとか応えたいと思ったことからでした。

当時、すでに海外には絵の描き方を紹介しているサイトがいくつかあったので、最初はそれを皆さんに紹介してました。ただ、海外のサイトに並ぶ絵を見て、内心わたしは毒づいておりました…。

例えば、海外のサイトに並んでいたのは

・手書き文字の例(影をつけて立体的にしたり光らせたり…)
・タイトルを目立たせる囲み罫、リボン、掲示板…などの描き方。
・アイコンの描き方(PC、本、ペン、車、握手、星、矢印…)

パッと見は、ポップでポスターのように完成度が高くて、本当に美しく、とにかく海外のグラフィックレコーディングはクオリティが高いんです。カンファレンス会場「映え」もバッチリ。でも…「そんな装飾を描いてる暇があったら、もっと他に描くこと、あるのでは?」

よくよく読むとinnovationとかcollaborationといった(具体的な絵に描けない)ビッグワードが並んでいる…。「文字をそのまま書くのならパワポでも良くない?」「それで問題は解決するのか?」と、ケチばかりつけてました。反省…。そして思い立ちました。

「そもそも、わたしが描いてきた絵巻物は何からできているんだ?」「わたしの絵巻物の中にも、みんながすぐに描けるアイコンみたいなものがあるかもしれない」

早速、100は超えていた絵巻物を一つ一つ見返して、要素を一つ一つリストアップしていきました。実はそのリストアップした紙の束の一部が先日、引き出しの奥から出てきたんです。それが上の写真。皆さんには何のことやらな文字が並んでいますが、懐かしい…。

同じ絵が出てきたら「正」の字を書いて数えていきました。当初の予想は「組織の壁をいっぱい描いてる気がするから『壁』の絵かな~」とか「つなぐとかつながりの議論をたくさん描いているから『リボン』の絵かな~」とか。「パソコンの絵はダントツでしょ」などと想像してました。

しかし、「正」の字の最終集計結果は、壁でもリボンでもパソコンでもなく「表情」だったんです。しかも必ず「セリフ」とセットで描かれていた。

表情とセリフ」という一つのカテゴリーを見つけたとき、まず本当に驚いたのが「会議って、一見、みんな論理的に話しているように見えるけど、こんなに感情まみれだったのか!」ということでした。

次に「みんな思ってることや感じてることを、普段、びっくりするくらい共有してないんだ」ということ。「まさかみんながこんなに感情を抑えて仕事しているなんて」思ってもいなかったので、驚きも人一倍大きかった。

周りに確認したら「感情は抑えるでしょ。当然でしょ」とか「ユニみたいに思ったことそのまんま言うなんて少数派だから」と言われました。そうだったのか。でも、「正」の字の数の重みを受け取った今、いやいや、感情を抑え込んでいることは、いろんな問題があるうちの1つではなく、ダントツ1位なのですよ、と言いたいんです。

そして何より、そんな感情まみれの絵巻物を見ながら、みんな本当に楽しそうに盛り上がる。「こんなにも多くの組織やプロジェクトが、本音心の声を知りたがっているし、共有したがっていたんだ!」という大発見。

今ではグラフィックファシリテーションを説明するとき、「情報の共有だけでなく感情の共有を」とキャッチフレーズみたいに喋っちゃっているのですが、この時の衝撃がすべての始まりでした。こんなにも多くの会議や組織で「情報の共有はされているけれど、感情の共有がされてないなんて」ビックリでした。「でも本当はみんな共有したがっている」と確信したんです。

「感情」なんて当たり前すぎて意識もしていなかったけれど、世の中もまだ「対話」という場が広がりつつあったけど、今ほど「共感」「想い」といった言葉を使うクライアントさんは少なくて、「EQ」はあったけど「ペイン」という言葉も無かった時代。改めて「感情ってナンダ?」と色んな本を読み漁ったのを思い出します。


そしてもう一つ驚いたのが、「表情+セリフ」を「具体的に描けるか・描けないか」の差が、会議のアウトプットに違いを生んでいた、ということでした。

どういうことかというと、例えば、絵筆でお手伝いをしたA社さんの会議とB社さんのワークショップとC社さんのプロジェクトを比較しては、いつもモヤモヤしてました。

・なぜあの組織は、半日で他責から自責に変われたのか。
・なぜあのワークショップは、他人事の議論から抜け出すのに4時間かかったのか。
・なぜあの会議は、本質的な根っこの問題が2時間で見つかったのか。
・なぜあのチームの事業アイデアは、具体的な絵が描けるまでに至らなかったのか。
…エトセトラエトセトラ

そんなモヤモヤがパーッと晴れたんです。すべてがつながったんです。この違いを生んでいたのは、「表情+セリフ」が「どこまで具体的に描けたか・描けなかったか」の違い。

言い換えると、参加メンバーのみなさんに、どこまで具体的に実感を持って「そのビジョンで『誰の』どんな困り事が解決するのか」とか「その技術で『誰が』どう幸せになるのか」とか「そもそも『あなたは』どう感じているのか」を、語ってもらうか・もらわないか、だったんです。

「ペルソナ」とか「価値観」とか「生活者」とか言っているうちは、みんなが腹落ちするビジョンは描けてこない。組織の問題を数字で測定したり仕組みで解決しようと議論している間は、社員一人一人の表情がワクワク未来を向いている組織の絵は描けてこない。「何のため?」から、もう一歩ツッコんで「誰のため?」を語りたい。

プロジェクトをうまく進めるファシリテーションスキルは山のようにあるけれど、さいごのさいご、究極1つ選べと言われたら、絵巻物から言えることはコレなんです。絵筆を通して身体で感じていたことが、「正」の字を数えて、確信に変わりました。

このときから、私自身、議論が迷走したり、腹落ちしていなさそうなメンバーを見つけたら、「9つの表情+セリフ」が頭に思い浮かぶようになって、絵筆を持っていなくても「あなたは今の話を聞いてどう感じた?」とか「高齢者って例えば『誰』のこと言ってます?」と聞けるようになりました。このちょっとした小さな積み重ねがモヤモヤを解消していく。

「若い人が何を考えているのか分からない」と思ったら、ぜひ「9つの表情+セリフ」を思い出して、近くの「若い人」に気軽に聞いてあげてほしいです。「正直、どう思う?」「どう感じた?」

優秀なリーダーシップを発揮している方を思い浮かべてみてください。間違いなく、これをやっているはず。ちなみに、そんなリーダーの発言から描ける絵巻物は誰よりも感情まみれです。速く決断するためには、感情を共有したほうが速いということを本能的に知っているんだなあと思います。

さて、リストアップした「表情」の中でも、飛びぬけて多かったのがこの「9つの表情」だったわけですが、中でも「正」の字がダントツ多かったのは、どの「表情」だと思います?

答えは、、、よかったら「 9つの表情+セリフ」をクリックしてみてください。

データサイエンティストになりたいわけじゃない人も
ビジネスマンとして聞きかじっておきたい
NRIプレゼンツ★話題のデータサイエンス用語★2分で解説YouTube
今回は『秘密計算』

「従来の暗号方式」より、もっとプライバシー情報の保護を強化する技術として注目されている『秘密計算』と言われても、そもそも「従来の暗号方式」の仕組みが分かっていないので動画の最初は「従来の暗号方式」の解説動画を描いてみたのですが、これがですね~

「秘密鍵」と「公開鍵」という言葉が出てきて、なんだかロマンチックな世界観なのですよ~☆ということで、動画の中では「男の子から女の子に秘密の手紙を送りたい」という設定で解説してみました。

男の子が秘密鍵と公開鍵を用意して、女の子に公開鍵だけを渡して、男の子が秘密鍵で閉じた手紙を、公開鍵を持っている女の子だけが開けられるという「従来の暗号方式」のお話…☆

大事なのはその先の「秘密計算」なのですが。詳細&動画は→  こちらから

「会社の目標設定が高すぎるのに、部下をどう叱咤激励すればいい?」
あなたなら、どうアドバイスしますか?「そわっち」こと採用・人事の専門家 曽和利光くんの回答(見出し)を⇒こちらの Blogでは「穴埋め問題」にしてみました。さて、どんな言葉が入るでしょう?今回はあの優しい笑顔のウラに潜む(?)ドライなザ・サラリーマン管理職そわっち炸裂です。みなさんからの異論・反論も大歓迎♪そわっちをタタキ台に、みなさんのリーダーシップ論を固めてください。

【圧ではなく愛を込めて…】
先週、久しぶりにお仕事をしたコンサルタントの方たちに「毎週メルマガ読んでますよ!」と言われ「え?毎月1回送るのも危ういのに…」と言ったら「ゆにさんのメルマガ、圧が強くて毎週来てる感覚でした!」と言われました。圧、、、強い?「ムダに長いよね」とは自覚してたけれど、圧って!
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グラフィックファシリテーター(R)やまざきゆにこ