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※今回のデータサイエンス用語は「エイリアン」でもなく「ベジタリアン」でもなく「○○○アン」のお話…。

こんにちは。
グラフィックファシリテーター(R)やまざきゆにこです。

「価値観が多様化しているから」という言葉。最近、本当によく描きます。

以前から生活者インサイトの議論では描いてましたが、ここ最近の絵巻物を見返してみると「働き方」の文脈で一気に増えました。「多様な価値観を認めていかないと」とか「多様な働き方が選べる会社にならないと」とか。

ちなみに絵筆を持つ私は「多様化している」と言われたら、まず身構えます。「多様化って何種類の絵を描くことになるんだ?!」。以前「100のアイデア出し」の場で、手が痙攣したことがあるので内心ドキドキです。「100?200?せめて50くらいにおさまるといいな…」

「子育てしている女性も男性も働きやすい職場にしないと」
「介護のために辞めなくてもいい働き方を可能にしたい」
「副業を認めてほしい」
「仕事よりプライベートを大切にしたい人もいる」
「……」

「あれ?4個?」

別の会社の会議で、メンバーの「仕事に対する姿勢」についてモヤモヤを吐き出していたときは

「担当の仕事だけしたい人もいる」
「管理職になりたくない人もいる」
「会社の人と呑みに行きたい人もいれば、
 少人数なら行ってもいい人、
 そもそも行きたくない人もいる」
「……」

「ん?5個?」

「完全リモートを認めて」
「週休3日を認めて
「完全フレックスを認めて」
「転勤なしがいい」
「……」

この最後の4つは絵にすると単に制度を要求している絵になるので、前の(4+5=)9個の絵とは種類が違うのですが、会議ではこれらはよく混在するので「多様化している」と言うのかもしれない。でも一つの会議で(4+5+4=)13個すべて描いたことは、、、ないです。

以前、あるプロジェクトでは「余暇の過ごし方多様化してきているから…」という発言から「すべてに応えるのは難しい」とか「どの領域に絞るか」という議論になりました。

その時のわたしの絵筆はというと「多様な余暇の過ごし方ってどんな絵を描けばいいの?!」と迷っていたのですが、悩んでいる暇はないので「とりあえず」とっさに描いた絵がこちら。

・ キャンプで焚火をする人
・ ネットフリックスに夢中の人
・ 右手にはプロテイン、左手首にはスマートウォッチをつけて走る人。

3つしか描けなかった…」後から考えれば、オンラインゲームとかtiktokとか、他にもあったのでしょうが、30秒~1分あるかないかの内に描くには限界がありまして…。

ただ、こんな絵でも3つを眺めて思ったことは「なんだか多くの人が『同じ行動』をとっているようにも見えるこの状態。『多様化していない』ようにも見えるんですけど、、、多様化って何ですか???」

こうした絵筆の迷いも、グラフィックフィードバックのタイミングではお伝えしているわけですが、その議論では改めて「そもそも自分達が提供したいことってなんだ?」という話になりました。

「多様化している」という言葉に、私たち、踊らされている?

「多様な絵」が描けないこと以上に、最近気になっているのが、「多様化している」という言葉が使われる「文脈」が一見、未来志向で前向きな議論として語られるんだけど、絵にすると、ギスギスしていたりモヤモヤしていたりと、ネガティブな感情が描けてきちゃうことです。

2パターンあります。1つは「価値観は多様化しているんだから」「完全リモートを認めるのは当たり前だ」といった多様化という言葉を「楯」にして主張してくるパターン。もう1つは「価値観は多様化しているから」「押し付けることはできないし…」と多様化していることを「抗えない何か」と捉えて、本当の想いを言えないでモヤモヤしているパターン。

でも、絵巻物的には、前者の多様化していることを楯にして「新しい価値観を認めて」と言っている人の絵を描くと、ちょっと笑えます。だって、なんだか過去の価値観を否定しているようにも見えるその姿。「あなたも多様性、受け入れられてないじゃ~ん」とツッコまずにはいられません(^^)イヒヒ…。

後者の「抗えない何か」と捉えているときは、まさに一つ一つ書き出したら意外に大したことないかもです。とにかく絵筆が言いたいのは「多様化している」という言葉、みんなの目をくらまして、本質的で大事なことを見失わせる、だいぶアヤシイ言葉です!

NRIプレゼンツ★聞きかじっておきたい
★ビジネスで話題のデータサイエンス用語★
2分で解説YouTube
データ分析するとき、ディープラーニングを使うほどのデータ量じゃないし、機械任せで因果関係が説明できないのも困る…というときにコレ。分析したいデータを入れると、こんな「ネットワーク図」で表示してくれちゃうらしいのですが、それは機械学習が進んだおかげ。この分析の「考え方」は昔からあったそう。そこを理解しておきましょうというのが今回の動画です。ちなみに「ベイジアンってエイリアンみたい…ベジタリアンにも似てる」と思っていたら、統計学者ベイズさんの考え方による分析方法なのでベイジアンなのでした。

データ分析というと、Excel表や難しい数式や関数グラフとにらめっこしているイメージだけど、これは「複雑な要因がお互いどう関係して」結果にどう影響を与えているかが「一目で分かる」のが、まずスゴイ。しかもデータサイエンティストの人たちは、感覚・直感・経験で、おかしい矢印は外したり、違う方向につなぎ直したりと、調整・シミュレーションするそう。「さいごに意思決定するのは人だから腹落ちが大事」と聞いて、なんだか人肌感じて嬉しくなりました。詳細&動画は→  こちらから

OCEANS 連載】 管理職やリーダーたちのモヤモヤ相談室
あなたなら、どうアドバイスしますか?
「社内で悩みを相談・共有できる相手がいない」
「そわっち」こと採用・人事の専門家 曽和利光くんの回答は⇒ こちら なのですが、よかったら読む前にじぶんなりのアドバイスを考えてみてくださいね。

…と言いながら実は、そわっちの原稿が上がってくるまでの間、私のアタマの中は真っ白です。毎回、お題(お悩み)が、編集担当の大ちゃんこと藤井大輔くんから、そわっちに送られるのを、私はmessenger上で眺めているわけですが、ゼロから回答を書けと言われたら難しい。そわっちの原稿に批評するのは簡単だよね~と自覚しつつ、結局、わたしは毎回、後出しジャンケン状態。そわっちをタタキ台に、じぶんなりのリーダーシップ論を固めるのに使ってます。みなさんもぜひどうぞ♪

【明るいうちに雪かきしたい】
寒くなると、北海道からリモートで仕事をする女の子が「この打合せが終わったら、家の前を雪かきしないと」と言っていたのを思い出します。「朝も雪かきするの?」「今日はどのくらい積もってるの?」「3月までそれ続くの?」とわたしが余計な質問をするから、あっとう間に外は暗くなっちゃったけど、でもやっぱり余計な話が余計じゃないと、寒い日ほど、余計にそう思うのです。(^^)

またメールします。

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1つに(Unify)なあれ。
株式会社ユニファイナアレ
グラフィックファシリテーター(R)やまざきゆにこ