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こんにちは。
グラフィックファシリテーター(R)やまざきゆにこです。

明日は4月1日。新年度スタートですね。そんな晴れやかな日を前にナンですが上の寂しい絵を見てほしいのです。これら、リモートが当たり前になってから、あちこちの会社で何度となく描いている絵。新人さんの置かれている状況や、異動転職してきた人たちの心の声(のほんの一部)です。

「いつまでも顔と名前が一致しない」
「半年経つけどグループ全員の人と話したことがない」
「ちょっとした分からないことが聞けない」
「会社が転職者の扱いに慣れてないみたいでほったらかし」
「他部門の人とも知り合えない」etc.

ある大手企業の女性からは「異動したんですけど、上司が忙しいみたいで、特に担当もなく暇なんです。ユニさん飲みに行きましょう」というメールをもらったことがあります。嘘のような本当の話。

そして実際、結果的にこんな現実が起きてますというのが下の絵。そんな~(涙)!!!

せっかく「新しい知」が混ざることで、「新しい何か」が生まれたはずなのにモッタイナイ。わたしは会社員時代、入社してすぐ、上司や先輩たちから、こう言われたんです。

「この会社、変だなと思ったことがあったら、何でもいいから教えて」

当時、新人のわたしは「へ?」目が点でした。先輩たちにアレコレ教えてもらうつもりの完全受身なわたしに「教えてね」ってどゆこと?!先輩たちはよく「社内の常識は、社外の非常識だから」とも言ってました。「うちの会社に染まるなよ」とも言われました。新人としては染まる気満々なのに。

そう言う上司や先輩が1人や2人じゃなかったんです。その後も、社内で3回異動したのですが、そのうち2回は同じことを言われました。

「外から来て、変だなと思ったことがあったら、何でもいいから言ってね」

3回目は言われなくても「異動したてのときに変だなと思ったことを言うのが仕事だ」と思ってました。いや、すでに2年目には、新しく来た派遣の方や業務委託の方、アルバイトの学生さんたちに、偉そうに同じセリフを言ってました。

「変だなと思ったことがあったら、何でもいいから教えてください」

絵筆を持つ今でも、みんなの感じる「違和感」が大好きで、「モヤモヤしていることから語ってほしい」と懇願しちゃうのは、そのせいかもしれません。

「これって何のためにやってるんですか」
「これ、何だか分かりにくいですね」
「あの人は何やってるんですか」

そんな素朴な質問・疑問、感じたことを感じたままに言ったことや言われたことから、何度ハッとさせら、こちらの思い込みをバッリーンと割ってもらい、相手の誤解を解いてきたことか。皆さんも経験あるのでは?

新しく来た人の感じる「違和感」最高です。

グラフィックファシリテーションの現場でも(会議のテーマは色々ですが共通して)発言する皆さんにやってもらっていることはまさに、薄々感じていたけれどあえて言葉にしていなかった「違和感」を吐き出してもらうこと。

上のどの絵も、日頃モヤモヤ抱いている「違和感」をつぶやいてもらったことを描いただけなのですが、ある人はそんな絵巻物を見て「新しく来た人に勝手に何かを教えるのは、担当の人に失礼だと思ってました」と言ってました。毎回違和感」を描くたび、誤解が解けて、思い込みが外れて、みんなが深~くつながっていく。

違和感」を共有できると、絵巻物の前ではさらに面白いことが見えてきます。例えば下の絵。


「新人がかわいそう」「中途もかわいそう」

一人一人が心の中で思っていたことを絵にしてみると「私もそう思ってた」「僕もそう思ってた」と、あっとう間に「組織として解決すべき問題」として見えてくるわけですが、面白いのはさらにその先。一人一人の発言で描けた絵巻物が、また一人一人に問い返してきます。

あなたは「かわいそう」と思っているだけの傍観者になるの?
あなたは「誰も声をかけてくれない」とスネて閉じこもるの?
「リモートだから難しい」とあきらめるの?

薄々感じていた「変だな」「気になるな」という「違和感」を絵にしていくと、知らず知らずのうちに組織全体に染みついてしまった「本当のネガ」、他責にしていること、傍観していること、諦めていること、思考停止していることが見えてくるんです。(そしてそんなネガの反転にこそ、自分達でも気づいていなかった未来=ポジが描けてきます)

モヤモヤを描くたび、人が無意識に感じ取っている「違和感」って間違いない、と思うんです。人間の感覚・感度ってすごいです。AIを持ってしてもまだ踏み込めない領域なのではないかと思えるほど。

そもそもグラフィックファシリテーションは、普段の「論理的な」思考や議論の真逆=「モヤモヤしていること」という曖昧な人間の感度に挑んでいるだけなので、説得力はないかもしれませんが、絵巻物も400を超すと確信してしまうんです。「違和感」最高!

多くの企業で「社内の内向き思考を変えたい」とか「イノベーティブなリーダーを育てたい」とか「多様性を活かして新しい発想で事業を生み出したい」といって、自社の文化とは違う社外の人材を活用したプログラムやワークショップが採用されてますが(そこで絵巻物を描いているわたしが言うのもナンですが)、

せっかく志を同じにした仲間が入ってきてくれるこの4月。新しく来てくれた人たちの「違和感」を活かさない手はないです。「変だなと思ったことがあったら何でも教えてね」と声をかけてあげてほしいですし、あなたが新しい仲間として加わる側なら、素朴な質問・疑問、感じたことを感じたままに、ぶつけてあげてほしいです。

ワクワクだけでなく、モヤモヤの感度も上げて、本当の意味で深~くつながれる4月になりますように。綺麗ごとは絵空事。1つになあれ。ユニファイナアレ。

「後の祭り…泣」とならないために。2本立てでお届け。
部下から立て続けに「辞めたい」と言われた上司がすべきだったこととは?

ソワッチこと曽和利光くんの薦める上司の行動の1つに「●●調査」という言葉が(さらっと)出てくるのですが こちら、わたしとソワッチが居た会社の人たちは、まさにこの「●●調査」が長けていました。

おかげで「自分でも気づかない可能性を引き出してもらった」という体験がいくつもあります。だから一方で「自分のメンバーのことは分かってる」と言う管理職の方にはつい「本当に?」と聞き返しちゃいます。その人の一面だけ見て判断してませんか。人には「色んな顔」が描けます。「多様な人材を集めて」とよく言われるけど、絵に描くと一人の人間も「多様」なのですヨ。

「任されるのも嫌」「管理されるのも嫌」という部下…あなたならどうする?

こちらのソワッチの回答には衝撃的なアンケート結果が紹介されています。「職場に嫌いな上司がいる」と回答した人●%上司との関わりで一番イヤなこと」第一位は「●●、●●、●●」って…そんなこと言われたら上司は何をしたらいんダーッ!

ちなみに右の絵はソワッちのアドバイス「●●抑圧と諦めず●●●の才能を発揮しましょう」を描き込んだのですが、名著『ビジョナリーカンパニー』からの引用だそう。何が入るか分かります?回答は⇒ こちら

【会社を辞めても送別会の幹事やってます】

わたしが居た会社は、若いうちに「卒業」するのが当たり前の会社でした。そんな環境の中で「わたしは一生会社を辞めるつもりはないから、同期(50人)の送別会の幹事はわたしがやる」と言い出してから毎年同期を送り出してました。そんなわたしが10年目にまさかの中退(※上司から卒業と認められず中退デス)。上司も先輩も後輩も、同期のみんなも、めちゃくちゃビックリしてたけど、わたしが一番ビックリしてました。

それでも今だに同期の送別会の幹事をやると宣言しているのはナンデダロ?「せっかくの出逢いを大切にしてるんです」と言いたかったけど、そんなこと考えたこともないゾ。実際、集まったところで、いい歳して、それなりの立場の人たちなのにショウモナイ話しかしてないし。送別会と言いながら、もはや誰も心から祝ってないし。ただ、久しぶりに会って呑みたいだけ。遅刻も早退もありのグダグダ飲み。でもそれでいいんだよね。それが、いいんだよね。ということで同期のみんな。4月の送別会の出欠連絡まだの人、お返事待ってるよ。いつものように近況報告も付け加えて返信してね。
またメールします。

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1つに(Unify)なあれ。
株式会社ユニファイナアレ
グラフィックファシリテーター(R)やまざきゆにこ