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こんにちは。
グラフィックファシリテーター(R)やまざきゆにこです。 

忙しさにかまけていたら(^^;メルマガすっかりご無沙汰しておりました。みなさん、どんな春を迎えていらっしゃいますかー?!

●お台場はもう「日焼け」シーズン

こちらお台場のビーチには、早くも日焼けに勤しむ水着姿の人たちが寝そべり始めましたヨ。しかも、よく見れば、昨年の夏、毎日のように 見かけていた顔なじみの初老男性3名と外国人男性1名。彼らの横を、こちらも変わらずビニール袋を片手に ゴミ拾いしながらウロチョロしています。お互い、目の保養には全くならない景色。。。

●コロナ入社組みの退職が止まらない?!

さて、今日は、リアルで会いたい気持ちが高まってきた今こそ「現場のモヤモヤネガネガを吐き出す場をつくってあげてほしい!」×「特にコロナ禍に入社してくれた転職者の方を対象にネ」という、お願いに近いメルマガをお届けします。

新入社員を迎えた前向きな時期にネガネガ言うのもナンですが、このコロナ禍の3年間、どこへ行っても聞こえてきたのが「せっかく入社してくれたのに辞めていってしまう」という声、声、声…。なんとも悲しすぎる!もっと早く「ネガ吐き出し」が出来ていたら、未然に防げたはずなのに!

あなたの近くに、もしコロナ禍の転職者や異動者がいたら一言「何かモヤモヤしてない?」と声をかけてあげてほしいです。ご自身が転職者や異動者であれば一言「ちょっとモヤモヤしてるんですけど」と吐露してほしいです。そんな小さな一言が、退職を防ぐどころか、チームや組織を強くしていくんです。

論より証拠?昨年コロナ禍でも、あえてリアルで集まって大好評だったワークショップの1つをご紹介しますね。それがこちら↓下の写真。

●「ここがヘンだよ!うちの会社」

エンゲージメントを高めるために開催されたこちらのワークショップのポイントは3つ。

1,参加者は「コロナ入社組み」の「転職者(経験者採用)」限定
2,ポジの前にネガ。他社経験のある彼らに思いっきり今の会社のダメ出しをしてもらいました。
3,あくまでも目的はポジ。「自分も周りもより働きやすい会社になるために」ネガを吐き出し。

エンゲージメントを高める施策」というと、「ビジョンやパーパスを共有しよう」とか、「ワークライフバランスの向上」とか、お互い感謝して褒めあってポイントをつけて「コミュニケーション活性化」といったポジティブなものが多いですが、

このワークショップの事務局のみなさんが「思い切りネガ吐き出しさせてあげたい」と決断した、その背景にある↓想いこそ知ってほしい。

1,開催の目的は、退職を防ぎたいのはもちろんだけど、
2,せっかく入社してくれたこの会社でもっと生き生き働いてほしい。
3,そのためにも困ったときには相談できる同期というネットワークもつくってあげたい。

ちなみに、コロナ禍の「新卒入社」や「内定者」を集めてリアルにモヤモヤ共有してもらうワークショップも、よく開催しています。でも今回はあえて「転職者」にフォーカスしてお届けしたい。だって、あまりにも「転職者」に対してケアが疎かな会社が多いから…。特にリモートワークが中心の会社に転職された人たちで「職場の人の顔と名前も一致しないまま、辞めることにしました」と言って去っていった人たち、本当に多いんだから。

●転職者のモヤモヤを聴いたことありますか?

彼らがどんなモヤモヤを抱えていたのか、想像できますか?いくつ挙げられますか?下記に紹介する「転職者の心の声」を読めば「そうだろうね」と言う人が必ずいるのですが、今「なんとなくしか想像つかないな~」という感覚を忘れずに読んであげてほしいです。

まず、個人的に絵巻物に描いて驚いたのは、有名大手企業でも「初日の受け入れ体制から整っていない」ことが意外に多かったこと。

例えば「メアドが発行されていなかった」「パソコンが手配されていなかった」そんな声を聞くたびに「ナミダ」が描けました。些細なことと聞き流すわけにはいかない話。転職者の心が離れていってしまうのは、こうしたちょっとしたナミダの積み重ねの先に描けるんです。

そして↓続いて「経験者採用"あるある"」。

「経験者だから出来ると思われてるけど、分からないことは分からない」「出来て当たり前という変な期待をかけられてモヤモヤする」

そして即戦力として活躍したい彼らを最も悩ませているのは、どの会社でも共通して描ける次の2トップ。

「使いづらいシステム」「社内の誰に何を聞いていいのか分からない」

後者については、いつもメールの最後に紹介しているOCEANS連載の人事のプロ・ソワッチこと曽和利光君が↓こう言い換えてくれています。

●会社にとって「愛のある」ダメ出しもらえます

転職者の「ここがヘンだよ!うちの会社」の中には、
こんなお宝情報もザックサック描けてきます。

「どうして今だに紙なの?」「あの申請書2つも要らなくない?」「オレもどうして2つあるのか不思議だった」「社内会議多すぎる」「社内向け資料が前の会社の3倍ある」

働き方改革残業を減らすために生産性向上業務の断捨離を担当している人たちにも聞いてほしいリアルな話。

「正直、この会社の営業ってヒマじゃない?」「わたしもそう思ってました」なんて声もあり、営業の戦略部門にぜひ届けたい絵巻物が描けたこともあります。

エンゲージメントを高めるためにサーベイを取ったり、社外のコンサルタントさんに分析してもらうのも、もちろん有効だけれど、転職者の方たちが「社外の目」も持ちながら実際に働いて感じた生の声は、具体的でリアリティがあって問題として受け止める価値はある。

何より「」があるんです。

●ネガから「会社愛」というハートが描ける

「ネガ吐き出し」って、単なる愚痴の言い合いではないのです。なんとかしたいからモヤモヤしている。ネガとポジは表裏一体。

最初、会社に対して言えないでいたモヤモヤを吐き出してみると「分かるー!」笑える。共感!一気に仲良くなれます。

そして「ヘンだなと思っていたのは自分だけじゃないと知ってホッとした」「一人じゃなかった」と救われた気持ちになる。

そして、なんとなく抱いていた「違和感」を皆で共有する中で「これは一番の問題だ」というものが浮き上がってくる。危機感すら抱く。

すると「これだけはなんとかしたい」「会社も真剣に何とかしてほしい」「自分が働く会社だから、もっといい会社にしたい」という声が必ず聞こえてきます。

「人生を変える決断をして入社を決めた会社だから、愚痴で終わりたくない」「自分たちも声を上げていきたい」と言ってくれる人たちもいます。

そうした発言にわたしは「会社愛」というハートを描かずにはいられません。

そして最後に必ず転職者のみなさんは口をそろえて同期が出来てうれしいと言います。飲み会で仲良くなる以上にネガを共有した彼らの「同期意識」は強く結んだリボンで描きたくなります。まさに絆というエンゲージメントの絵。

●仲間が「辞めていく」のは誰のせい?

多くの転職者はモヤモヤを抱えています。ナゼでしょう? 

「転職者の受け入れって、人事がやるんでしょ?」「管理職が指示を出すんでしょ」「転職者のフォロー担当はあの人が任されているから、ヘンに口出しできないし」etc.

受け入れる側のそんな目に見えない忖度や「誰かがやっているはず」というちょっとした思い込みが、転職者の心にナミダを描かせています。

同時に、モヤモヤしたまま声を上げず会社を去っていく転職者の人たちが、次の会社でも、また「会社の人たちは○○してくれない」とモヤモヤナミダしている絵を描いてしまいそうで心配です。

●経営は「現場の本当の声」を吸い上げられなくてモヤモヤしている

多くの会社が、辞めていってしまう人たちの「本当の退職理由」が分からないまま、また採用にお金を使うという負のループに陥ってます。一方で、従業員エンゲージメントを上げるために「従業員エクスペリエンス(体験)」をデザインしよう、「良い体験」を設計しようとしています。

でもその前にまずは、「入社してからIDカードも、PCも、支給されるまで一週間もかかった!」なんていうリアルに起きているネガ体験こそちゃんと向き合って、ポジ転していくほうが、実はあなたの会社にしか描けない、ハートのあるポジティブエクスペリエンスが描けてきます。

経営はいつも「現場の生の声」を知りたがっています。一個人が声を上げても伝わりにくい問題も、仲間で「ネガ共有」できると、「会社で今、何が一番の問題なのか」が見えてきます。サーベイを裏付けるリアルな声

ある日突然「辞めます」と言われる前に、心が離れてしまうその前に、縁あって入社してくれた転職者のハートを信じて、ぜひ、モヤモヤネガネガ吐き出させてあげてください。イイことしかないから♪


【OCEANS連載】 リーダーたちのモヤモヤ相談室
*画像をクリックすると各記事に飛びます。

「中途社員・即戦力」のパフォーマンスが低下してきた…定着や活躍を邪魔する組織の「見えない壁」とは こちら

リモートワークか、オフィスワークか」メンバーの好き嫌いで、合意形成を軽んじてはいけない! こちら

「新課長への愚痴がメンバーから出た」とき、部長のあなたはメンバーの味方をしてはいけない こちら

1on1で「メンバーの本音」を聞き出す「正しい順番」は? こちら

派遣社員のやる気」と「組織との一体感」を高めるには? こちら

知名度の低い会社」が魅力的なインターンシップを行うには?→ こちら

もうすぐGWですね。みなさんのご予定は?

わたしはGW、沖縄に居るハズなのですが、マンガの連載(通称:ゆに下敷き)の原稿を、毎週(更新日:金曜日)直前に入稿という自転車操業状態でして、、、行けるのか?!

ちなみに直近の連載では「痛い!苦しい!」と悶えまくっている 「全身麻酔」記事のPVが高いのですが、読者さんからやたら「これって笑っていいの?」と確認が入ります。笑って~ッ!何よりわたしが一番楽しくウヒヒ言いながら描いてますからー。

↓お時間あるときのぞきにきてね。↓

みなさまの近況報告もお待ちしてます。
またメールします。

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1つに(Unify)なあれ。
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グラフィックファシリテーター(R)やまざきゆにこ